全く身に覚えのない罪でアン王国王子フラントに婚約破棄されたリリアナ・アルミ―は、入ったら2度と出てこられないと言われる王宮の地下牢に囚われてしまう。地位も名誉も失ったリリアナは、暗い独房の中で絶望した。
しかし、そんな彼女に3度の食事を運ん
でくれるのは、王宮で仕えてくれていた老執事のルジーだった。ルジーはチャンスを見て、リリアナを助け出すことを誓う。
そこでリリアナは、ルジーにスキルの指南書を持ってきてもらうことにした。「仮に脱獄できたとしても、国内で暮らすのは難しい。ならば、どの国でも通用する冒険者として働くため、スキルを習得しておきたい」と考えたのだ。
ルジーの持ってきてくれた指南書で【ファイアーボール】や【ウォーターボール】などの初級スキルを練習する日々。そんな中、ルジーも別の悪名高い牢獄に囚われてしまう。
それでもルジーを信じ続けること5年。突如として独房の扉を開いたのは、捕まったはずのルジーだった。
「ルジー!?ルジーなの!?」
「いかにも。機が来ましたので、お助けにまいりました」
リリアナはルジーとともに脱獄を開始。目にするもの、耳にすることに衝撃と悲しみを覚えつつも、厳しい雪山を越えてウィース王国の辺境へ逃げ延びる。
「婚約破棄令嬢リリアナ・アルミ―はもう死んだ。今の私は冒険者リリアナ。ここから、私の新しい人生を始めるの」
ウィース王国で冒険者生活を始めたリリアナ。しかし、地下牢で訓練し続けた彼女の能力はかなり異常なことになっていて…?
これは、一度はどん底に落とされた令嬢が自らの力で幸せをつかみ、やがて英雄と呼ばれるまでに成り上がる物語。
※アルファポリス様にも投稿しています。同サイトで開催される第14回ファンタジー小説大賞に応募中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-30 22:00:30
74927文字
会話率:36%
さながらブーン系の短編です。病に苦しむ家族を助けるため、一人の男が立ち上がった。彼は「万病を治す」と伝えられる花を探しに、厳しい冬の山へと向かうのであった。このように書くと真面目な話とも捉えられなくも無いですし、実際書き始めは真面目にしよう
と思ったのですが、結局いつも通りになってしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-22 19:00:00
5492文字
会話率:91%
自然科学の研究と山が好きな主人公は、社会人山岳会に籍をおいていたが、ある日、研究に関する怪文書が郵送されてきた。それが元で山岳会員を巻き込み、北朝鮮へ渡ることになる。だが、帰国できない状況となり、脱出を試みるが、厳しい雪山の中を軍に追われ
る事となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-10 23:27:13
46560文字
会話率:32%