王宮で事務員として働く中年男性、カインは異世界からの転移者だった。
転移の際の特典として授けられたのは、スキル「理解力」。
それは、特定の物事への理解が出来なくなる代償に、それ以外の事象については、見るだけで理解出来るようになるというチー
トスキルだった。
「理解力」スキルのおかげで、全ての魔法を使用することが出来るカイン。しかし、カインは自身の凄さを、スキルの代償の方のせいで理解できず、「理解力」スキルも外れスキルだと思っていたのだった。
そのため、カインは前の世界でも慣れ親しんだ仕事をしようと考え、王宮の事務員として平穏に暮らしていた。
そんなカインだったが、王宮でともに働く貴族たちからは、陰で大賢者と呼ばれていた。
その卓越した魔法能力だけではなく、非常に有能な事務員としても、皆から、とても頼りにされるカイン。
そんな平穏な事務員としての仕事はしかし、ある日唐突に終わりを告げる。
王と王太子が毒で亡くなり、辺境の一貴族に過ぎなかったリヒテンシュタインが血筋だけで王へと即位したのだ。
カインの能力を理解できないリヒテンシュタインは、雇用契約満了にかこつけてカインを王宮から追い出したばかりか、カインがそれまで作っていた書類を全て破棄させるのだった。
副業で冒険者としても活動していたカインはこれをちょうど良い機会だと、冒険者として徐々に活躍していくこととなる。
一方カインという優秀な事務員を失ったばかりか、カインの作ったマニュアルまで全て破棄した王宮では大混乱が巻き起こるのだった。
・連載版折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 19:42:52
52071文字
会話率:32%
王宮で事務員として働く中年男性、カインは異世界からの転移者だった。
転移の際の特典として授けられたのは、スキル「理解力」。
それは、特定の物事への理解が出来なくなる代償に、それ以外の事象については、見るだけで理解出来るようになるというチー
トスキルだった。
「理解力」スキルのおかげで、全ての魔法を使用することが出来るカイン。しかし、カインは自身の凄さを、スキルの代償の方のせいで理解できず、「理解力」スキルも外れスキルだと思っていたのだった。
そのため、カインは前の世界でも慣れ親しんだ仕事をしようと考え、王宮の事務員として平穏に暮らしていた。
そんなカインだったが、王宮でともに働く貴族たちからは、陰で大賢者と呼ばれていた。
その卓越した魔法能力だけではなく、非常に有能な事務員としても、皆から、とても頼りにされるカイン。
そんな平穏な事務員としての仕事はしかし、ある日唐突に終わりを告げる。
王と王太子が毒で亡くなり、辺境の一貴族に過ぎなかったリヒテンシュタインが血筋だけで王へと即位したのだ。
カインの能力を理解できないリヒテンシュタインは、雇用契約満了にかこつけてカインを王宮から追い出したばかりか、カインがそれまで作っていた書類を全て破棄させるのだった。
副業で冒険者としても活動していたカインはこれをちょうど良い機会だと、冒険者として徐々に活躍していくこととなる。
一方カインという優秀な事務員を失ったばかりか、カインの作ったマニュアルまで全て破棄した王宮では大混乱が巻き起こるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 07:06:22
10831文字
会話率:29%
【『脱サラ転生魔術師は職人芸で成り上がる』と改題してMFブックス様より書籍化します! 3月24日発売です!】
辺境の町に住む融合魔術師、レナルド。
彼は人知れず、ひたすらにスライムの魔石と木剣を融合し続けてきた。
そんな生活も十年を超えた
ころ、レナルドは融合魔術の到達点である『融合の極意』へと到達する。
それと共にレナルドの前に現れたのは、エウラリアという融合を司る妖精。
エウラリアはレナルドの常軌を逸した生き方に驚愕する。
「えっ、十年以上もスライムと木剣だけ融合してたの!?」
「そうだが……何か問題があるのか?」
「いや、問題はないけどさ……でもすごいや。そんな人初めて見たよ。面白いねキミ、気に入った!」
「そうか」
「ねえ、もしこの町に思い入れがないならさ――旅をしようよ、レナルド」
元気がありあまる妖精に背中を押され、レナルドは王都に店を構えることを目標にして町を旅立つのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-22 12:00:00
224169文字
会話率:38%