――冬に花火大会があるんだよ。
珍しそうに彼女はチラシを見せた。
その花火大会は数年前に、僕と彼女が行ったものだった。
――そんな催しものがあったんだ。
僕は嘘をつく。
記憶喪失で通る彼女に気づかれないように。
彼女が好きでいるよう
に。
僕は彼女を想っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-24 19:44:52
7437文字
会話率:35%
「この書き出し/締めいかがですか その壱」で出たお題【 落下傘花火をしたら、君がふわふわ落ちてきた 】で書いた兄妹もの。タイトルは、はみ出たラスト。落下傘って落ちて来るの捕まえたくなるよな。でも真似しちゃいけません。危ない。
最終更新:2014-01-26 00:33:40
200文字
会話率:13%