本日(投稿日)11月1日は「紅茶の日」なのだそうです。
が、何でこの日なの? という点に突っ込んでみました。
最終更新:2023-11-01 23:25:43
2231文字
会話率:0%
公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。
1791年。嵐のためアリューシャン列島に漂着し、ロシアでの暮らしを余儀なくされていた日本人の大黒屋光太夫は、帰国の許可を願い出るため、首都サンクトペテルブルクへと赴いた。
そこ(正確には、
南郊の別荘地ツァールスコエ・セロー)で、光太夫は女帝エカチェリーナ二世に謁見し、お茶会に招かれる。
女帝主催のわちゃわちゃお茶会をお楽しみください。
『女王様はロマンの塊』のスピンオフ(?)第四弾です。
※日本紅茶協会様の㏋には、「(大黒屋光太夫は)1791年の11月には女帝エカテリーナ2世にも接見の栄に浴し、茶会にも招かれたと考えられている」と書かれていますが、実際あり得ない話ではないものの、記録が残っているわけではなく、本作は完全に作者の想像です。
光太夫のロシアでの見聞を聞き書きした『北槎聞略』には娼館に招かれた話まで書いてあるのに、女帝にお茶会に招かれたのならそのことを書き残してないはずがないだろう、とかいうツッコミは無しの方向で(笑)。
時期は、6月28日に女帝に謁見して1ヶ月あまり後、8月頃との設定です。
※ロシアの人名は、名と姓の間に「父称(ふしょう)」といって父親の名を表す呼称が入り、これを敬称として用います。アダム=ラクスマンの父親はキリルなので、「キリロヴィチ」といった具合です。いささか煩雑に思われるかもしれませんが、雰囲気を出すために、「アダム」に「キリロヴィチ」のルビを振る、といった表記を用いています。ご了承ください。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 23:30:34
10576文字
会話率:30%
ヨーロッパの覇権を握ろうとするフランス皇帝ナポレオン、立ちはだかるロシア皇帝アレクサンドル1世。
固い友情で結ばれた二人のサムライは、運命の糸に手繰り寄せられるように皇帝たちのいるヨーロッパにたどり着く。
異国の地であっても彼らはサム
ライであった。
己の信じるもの、守るべきもののために戦う二人を、ナポレオンのモスクワ遠征という時代の冬嵐が襲う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 16:05:43
22745文字
会話率:39%
「うち、こんどこそ乙はんの嬰児(ややこ)産む……。ほんでな、乙はんのご飯こさえたげる」
お梗(きょう)さんが呟きました。
不意に乙松さんがお梗さんの眉を指で隠しました。
「また……、もう、なんでそんなことばっかり……」
「せやかて、じ
きにこうなるんやないか。眉引いたらどないな顔んなるか見てんにゃないか」
「阿呆。……ほな、鉄漿(かね)……さしてもえぇか?」
奇しき縁で結ばれた、お梗と乙松。
指折りかぞえて祝言を約束した二人です。
夢と希望をほぼ掌中にした二人に、運命は過酷であった。
大黒屋光太夫の脇に隠れた悲恋噺。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-11 00:00:00
27019文字
会話率:31%