翼ある女神を信奉する宗教が息づく世界。
幼い頃の事情により、男性のみが過ごす神殿で育てられ、そのまま下っ端の神官となり奉仕活動に日々勤しむファナ。実は女性であることを隠しているが、先輩であるアルベルトにはその事実を知られている。
アルベルトはファナより十歳年長、弁舌さわやかで優秀な美貌の神官。普段は誰に対しても礼儀正しく厳格。
しかし、ファナの身に何かあると激情家の側面を見せる過保護先輩。
今日も、何かと巻き込まれ体質のファナが面倒事を持ち込んで……。
※タグ等確認の上、苦手な要素のある方はご注意ください。宗教や薬の効用はフィクションです。
※連作短編形式。十章以内で終わる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 19:10:10
51498文字
会話率:30%
ある冬の日。
聴罪室で罪の告白をする人物を待っていた若手の神官ファナは「これから死のうと思っている」という告白を耳にしてしまい、激しく動揺したためにそれ以上の悩みをきけずに終わってしまう。
自分のあまりの未熟さに打ちのめされるファナ
であったが、先輩である神官のアルベルトにそのときのことを無理やり聞き出されることになり……?
※遥彼方さんの「冬のあしあと」企画参加作品です。
※挿絵は汐の音さまより折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-16 00:25:40
11417文字
会話率:34%