ミュリエルの婚約者であるファビアンから来た手紙は、二人で出かける予定をキャンセルするという内容だった。彼の幼馴染だというメロディが学園に来てから、彼はいつもメロディを優先している。あまりに近すぎると友人たちが忠告しても、ファビアンとメロデ
ィは、兄妹みたいなものだから、と言って聞こうともしなかった。ファビアンはともかく、メロディがそう思っていないことは誰の目にも明らかだというのに。
そんな状況はすでに噂になっており、ミュリエルは姉のロクサーヌからファビアンとの婚約を破棄してもいいと言われて、もう少しだけ待ってほしいとお願いした。ミュリエルはロクサーヌに、一ヶ月の間はファビアンとメロディに苦言を呈し、その後に一ヶ月でファビアンがどうするのかを見るように言われたのだった。
貴族として、婚約者がいる身として、何を優先するべきか。
ファビアンとメロディの行動が周囲にどういう風に見られているのかを彼に伝える。それをミュリエルは最後の贈り物として選んだのだった。
「苦い恋」シリーズです。ミュリエルの友人として、アンジェラが出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 00:49:21
16124文字
会話率:35%
俺には幼馴染の女がいる。
つい最近まで兄妹みたいなものだと思っていたのに、ふと気が付くとしっかり女の子として意識し始めてしまった。
意識してみると、どんどん可愛い部分に気がついてきて……
という話。
最終更新:2019-07-18 16:00:00
6483文字
会話率:53%
悠真と陽菜は赤ちゃんの頃から一つ屋根の下で暮らす幼馴染み。兄と妹の様に仲良く生活していたが、悠真は軽音部の朱莉の歌を聴き、大きく影響されて陽菜とは別の道を歩き出す。取り残された陽菜は大好きな悠真と離れてしまった寂しさに日々落ち込んでいたが、
小学校以来に再会した海斗が突然現れる。スキンシップが強めの海斗に振り回されながら、『ずっと好きだった』と告白される陽菜。悠真は陽菜が海斗に抱き締められる所を、たまたま目撃してしまい動揺を隠しきれない……。思春期真っ只中の本人達もまだ気付いていない二人の本当の気持ちはどこにあるのか……?全てが初めての二人が戸惑いながら織りなす、もどかしい純愛ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-17 00:29:32
102996文字
会話率:31%
定期試験まであと少し。
部活も休みのこの時期に、俺の机に向かってきたのは幼馴染みの一川小子。
結構幸福な日々を過ごしているはずの彼女が持ってきたのは面倒な頼みごとで……。
最終更新:2010-02-21 22:54:25
6807文字
会話率:44%
うちは変わっている。なんといっても、血縁でもなんでもない二つの家族が同じ家に、家族同然に住んでいるのはおかしい。両親は同居者である夫婦の娘二人のどちらかと結婚することを進めて来やがるし………。その娘二人、俺にとっては幼なじみっつーか兄妹みた
いなもんだが、そいつらがまたくせもので………。ま、とにかく読んでみてくれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-12-29 14:17:51
5206文字
会話率:50%