とある世界に召喚された主人公のキョウヤは、召喚主である巫女のアリシアに手違いでとある封印を施されてしまう。
キョウヤは封印をかけたアリシアを憎む。でも、心の中で憎しみ以上の感情が渦を巻いていた。
「なんなんだ、この気持はっ! アリシアを助
けたい…………そうだけど、少し違う。アリシアのことを守りたい。おしい。もう少しだ。もう少しで、この気持の正体がわかる。俺はアリシアをどうしたいんだ!」
悩んだ末に、キョウヤはアリシアを抱きしめ、感情の正体に辿りつく。それは『アリシアのことが好きだ』ということだった。キョウヤはアリシアに恋をしてしまった。
しかし、その恋は偽物。キョウヤの本当の感情ではない。封印によって歪められた感情だった。
キョウヤは誓った。アリシアにかけられた恋という心の封印を解除し、自分の心を取り戻すと。どんな犠牲を払ってでも、必ず、解除してみせる。たとえ、それで世界が滅ぶことになろうとも………………。
キョウヤにかけられた封印を解除するための物語が始まる。
ここは、女神・鬼神・魔神の三柱の神――トリニティにより秩序が形成される世界。
その秩序が邪神により再び壊されようとしていた。
邪神。それは、かつて世界を崩壊直前にまで追い込んだ神。世界を混沌の闇で覆い、世界に終焉をもたらそうとした存在。そして、トリニティにより封印された存在だった。
アリシアは綻びの生じた邪神の封印を一度解除し、完全に封印するため、邪神復活の儀式を行う。その儀式で召喚されたのがキョウヤだった。
キョウヤの封印を解除するためには、キョウヤの左手首にはまったブレスレット、レーギャルンを解除する必要があった。
レーギャルンは邪神の力を封じる封印だ。元々は、アリシアが左手首に身に着けていたもので、キョウヤを召喚した儀式の失敗で二つに分断されてしまった。ブレスレットが光ると、キョウヤはアリシアの元へ強制的に転移させられてしまう機能もあった。
街にやってきたキョウヤとアリシアは、神官に頼まれ、鬼と魔女の喧嘩を止めることになる。
神官、魔女、鬼に付きまとわれながら、封印を解除する方法を探し始める。
これは、召喚主である巫女のアリシアが仲間と出会い、召喚された少年と恋に落ちるまでの物語でもあった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-22 20:05:03
102648文字
会話率:44%
今まで付き合っても上手くいかなかった奏に突然似たような状況にある悟から突然偽物の恋愛をしようとお願いされる。思い切って付き合ってみる奏は…。
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最終更新:2019-01-19 00:05:50
3544文字
会話率:61%