前向きとか後ろ向きではなく。
最終更新:2024-08-16 13:29:14
270文字
会話率:0%
4月半ば。終礼が終わった中学1年生の教室は、入学したての緊張感も解け、「一緒に帰ろう」などという誘いの声で賑わっていた。そんな中、仁藤彩芽(12)は、手短に身支度を済ませ、俯き加減で教室を出ていく――。
最終更新:2022-08-06 20:56:02
941文字
会話率:43%
ブリタニア王国のソフィア王女に婚約破棄を告げられた、主人公テティス・マーシア。
前髪が、目の下まで延びていていつも少し猫背で俯き加減。ちょっと頼りない主人公。
王女であり愛しの婚約者に婚約破棄されちゃった!
なのに、飄々としている彼。その原
因は聖女候補か!? 攻略対象者が出てきたり王子まで出てきたり。
でも、近寄りたくないし巻き込まれたくないけど愛しの元婚約者もなんとかしたい!
何故そうなったのか?
どうやって国を守るのか?
王女と主人公の婚約は?
祖母に鍛えてもらったり、家族総出で調査をしたり、小さなドラゴンに力を借りたり。
頼りない主人公が、心の中で時々毒を吐きながら、愛しの王女を守ろうと奮闘します。
婚約破棄の物語は、令嬢が婚約破棄されるお話が殆どです。
たまには、男性側が婚約破棄されるお話があっても良いじゃない?て、単純なお話です。
細かい設定に拘る方、残虐性を求める方には向きませんので、どうかスルーをお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 21:44:55
93027文字
会話率:53%
究極の方向音痴が災いして、スカーレットは奇妙な森に迷い込んでいた。
そこは仄暗く、生暖かく、湿っぽい風が絶えず吹いている。
これまでの世界とは根本から違うようだった。
土に根を張れなかったのか、根を剥き出しにした花が前を横切った。
そこ
の低い枝では、片翼しかない番の鳥が抱き合って飛ぶ練習をしているが、毎回墜落している。
そこへ胡散臭い猫がやってきた。
「おい、そこの赤髪、罪の象徴。
どうやってここに来た?」
彼女はそれが一番分からなくて困っている。
猫は着いて来いと合図しているが、何者かに引き止められた。
「そっちは、奥まで続いてて更なるカオスです」
彼女を引き止めた少年だ。
手足が折れそうな程に細い。
「カオスへ行けばもう帰れないですよ」
「私は帰れるのかしら?」
少年はタキシードにシルクハットという出で立ちで、どうしてそんな礼装を着込んでいるのかが気になるが、その疑問は後回しにする事にした。
「うん、僕と一緒なら」
いいかな?
と俯き加減で自信がなさそうに言う。
「そう」
スカーレットは踵を返し、来た道を戻ろうとしている。
「勝手にすれば」
少年はパッと明るい笑顔を灯してスカーレットの隣を歩く。
「道案内してくれない?方向音痴なの」
「知ってる。全然違う方向に向かってるよ」
「…そう」
この奇妙な森を抜けて、その先にはスカーレットが生きる世界が広がっていた。
朝日に透けた彼女の髪は、より一層鮮やかに輝いた。
色褪せた森で生きてきた少年にとって、衝撃の色彩だった。
「名前、教えて」
「…スカーレット。あんたは?」
「僕に名前はないんだ。
ずっと昔あったかも知れないけど、忘れた」
「ふーん、変なやつね」
「この世界には、あなたの赤い髪より美しいものはある?」
「もちろん、たくさん、ね」
スカーレットは笑った。
逆光を受けたその姿は、女神と見紛う程で、少年はスカーレットに神秘を見た。
これが、世界を慈しむ旅に出た2人が織り成す、冒険譚の始まりである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-06 14:47:55
15696文字
会話率:25%
"僕"と"彼女"のちょっと変わった恋の話。
最終更新:2016-09-11 01:57:52
2982文字
会話率:22%
五月下旬のある日、就活中の碓永聡史は神戸にあるソフトウェア開発会社の入社面接を受けた帰り、最寄りのJR三ノ宮駅へ戻った頃に早々とその会社から不採用の連絡を受け取る。聡史が俯き加減で帰り道を歩き進んでいると街路樹の枝にぶつかり弾みで落下した梅
おにぎりに脳天を直撃される不運にも遭ったがそのあと幸岡茉希という女子高生にお礼を言われ唐突に告白までされた。聡史は茉希に手を引かれ山あいの奇抜な建物の前へ連れて行かれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-01 17:45:43
104666文字
会話率:52%
神戸に住む衣笠亘平は母に私立高芸術科進学を猛反対され不本意ながら伝統公立進学校に通っていた。五月下旬のある日、亘平が古文の授業中に萌えイラストを描いていたら教科担任にノートを没収され女子からキモがられ、進路希望調査でクラス担任の鯛先生から苦
言を呈されてしまう。いつもより悪いこと続きだったその日の放課後、俯き加減で帰り道を歩き進んでいると街路樹の枝にぶつかり弾みで落下した、梅おにぎりに頭を直撃される不運にも遭う。それを拾い不思議そうに見つめていたら旗谷陽実という女子高生にお礼を言われ唐突に告白までされた。そのあと亘平は陽実に手を引かれ山あいの奇妙な形の建物前へ連れて行かれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-09 18:19:55
100762文字
会話率:53%
神戸に住む野条惇平は、本当は私立高校美術科マンガ・アニメコースに進みたかったが母に猛反対され仕方なく名門伝統公立進学校普通科へ入学した。五月下旬のある日、惇平は古文の授業中に萌え系のラノベとマンガを没収され、同じクラスの女子からキモがられ、
進路希望調査で担任から苦言を呈されてしまう。良くないこと続きだったその日の放課後、俯き加減で帰り道を歩き進んでいると街路樹の枝にぶつかり、弾みで落下した、いちごマシュマロの詰まった菓子箱に脳天を直撃される不運にも遭った。けれどもすぐに運気好転。箱を拾い上げ不思議そうに見つめていたところ背後から一幡愛紗実という女子高生にお礼を言われ唐突に告白までされた。そのあと惇平は愛紗実に手を引かれ、山あいの旅館へ連れて行かれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-05 01:14:53
88969文字
会話率:53%