18歳で東京に出てきてからの50年。
忌み嫌ってきた田舎の空気、血との葛藤から逃げてきたはずだったが、
ずっと彼女、おふくろを介在させてきた郷里との距離感、抱えてきた違和感は何だったのか?
この齢になってもわからない。
、、実はわがままだけ
を通してきただけだったのではないか、、、ということを気づきながらもまだ気づかない振りをしている男を、彼女との50年に及ぶ応接の紆余曲折を通して語ってみた一遍です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-06 08:00:00
40610文字
会話率:40%
企業診断士、鳴海勝也が担当していた会社の矢田順也が電車にはねられて死んだ。勝也は、矢田の交友関係を探って事件を調べ始める。
勝也の会社の顧問心理士、柘植奈津美は、矢田の妻の心理的支援を請け負わされ、真相に迫ってゆく。
有能で人望も厚い
矢田だったが、彼の開発した金属の新素材をめぐる利権や愛憎が、彼の周辺では以外に深く渦巻いていた。
やがて、矢田の腹心OLが自宅マンションから転落死した。
会社の浮沈を賭けた大仕事と、その裏に渦巻く人間ドラマ。勝也と奈津美は、それぞれ別の方向から真相を解き明かしてゆくが、事件は意外な展開を見せる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-30 22:13:44
77128文字
会話率:51%