三人娘がシャラトの学院に入学して一年と半分が過ぎた。
長い夏休暇を利用して、友人二人を誘って王都であるネージに里帰りしたラヴィリエだったが、いつも通りトラブルに巻き込まれてしまう。
どうにか乗り越えて新学期を迎えたはいいものの、疲れと季節の
変わり目が祟り体調を崩してしまった。
そんな、いつも通りの元気が無い少女とその友人達、そして優秀な従者のお話。
※カクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-11 22:23:01
11449文字
会話率:62%
貴族の子息が集まる学院が、ついに女子に対しても門を開いたその年。
残念ながら女子の入学者は、男子六十五名に対してたったの三名。そのうち二名は他国からの留学生だった。
当然と肩を竦める者も、残念と肩を落とす者も、教員、生徒どちらにもいたが、当
の三名にとっては知った事では無い。様々な理由はあれど、彼女達は自らの意志で門を叩いたのだから。
雪と氷の国の貴族、死霊術師のグラナート・ゴールヌイ・フルゥスターリ。
遠い南方に伝わる神秘、竜の息吹使いの陶 紫花。
そしてこの国の男爵家の一人娘、ラヴィリエ・シアン・ドゥ・シャッス。
あっという間に仲良くなったそんな三人の、昼下がりのお茶会のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 00:21:41
8997文字
会話率:46%