突然の火事で故郷である里山を失った鳥天狗の少年は、零と名乗る人鬼に拾われ「睦樹」という名を与えられる。名前も火事の時の記憶もない少年は零の住処『隠れ家』に身を置くことに。そこは行き場のない訳あり妖怪たちの住む場所。一風変わった萬事処『あやし
亭』でもあった。妖狐の一葉、猫又の双実、化狸の参太、人魚の五浦、死ねない人の志念、正体不明の紫苑。一癖も二癖もある『あやし亭』の妖達と火事の真相と自分の記憶を解明すべく動き出す。どうやらこの件には、火事に遭った里山と隣接する芽吹村を再建すると名乗り出た札差・近江屋佐平次が関わっているようで―――。妖怪と人が交わる江戸、人の世で生きる妖が事件を解き明かす怪奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-28 10:03:02
109779文字
会話率:38%
三倉さんちの父は、人魚である。妖怪である。そんな彼が、旧知の天狗どんから孫娘に街を案内するよう頼まれた。しかし天狗どんの孫娘は十歳前後。人魚どんにとっては自分の末娘と同年代。さて、世代の違う相手をどう案内したものかと思案した時。
自分の三
番目の息子と息子の友人である覆面忍者が目に留まった。
凄まじく色々何かがおかしい、彼らの住む街。
その一端が、ここで明らかになってしまうのか。
それともますます謎が広がってしまうのか……昭君による、町内案内がはじまった。
(※これはシリーズ物の作品となります。これだけ読んでも意味不明!という方にはシリーズの他作品を参照していただければ幸いです。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 01:12:37
21346文字
会話率:44%
昔々のある山に住んでいる少女と青年のお話。
最終更新:2015-12-14 11:00:00
3098文字
会話率:32%