ある夏の夜、村重あゆちはビルの屋上で一人の少女と出会う。月の光を浴び、「夜の世界には夜の世界のルールがあり、それに従っていれば生きていくのは容易い」と語る彼女に惹かれるあゆち。
しかし最近は殺人鬼と呼ばれる猟奇殺人者が徘徊していた。
血まみ
れになった彼女を発見したあゆちは、自分が漠然と描いていた夜の世界と本当の夜の世界の違いを思い知らされることになる。
※前後編で完結します。
※『人狼奇譚~そしてぼくらは蒼い夜のうたをきく~』の前日譚にあたります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-18 09:00:00
29240文字
会話率:42%
十三代友切の安土月子はお役目のため久しぶりに槻那見町を訪れていた。彼女の使命は新たに目覚めた人狼の鬼子、狭山宗哉の見極めである。宗哉が夜属の使命に従わない場合は実力を持って排除しなければならなかった。
時を同じくして額辺家に仕える刀剣九十九
の夜属、友里雪花は〈試儀〉の相手として宗哉を選んだ。この試練を乗り越えなければ夜属としての雪花の未来はない。
こうして奇しくも二つの見極めが同時に行われる事になる。はたして宗哉と雪花の未来はどうなるのだろうか。
※『人狼奇譚~そしてぼくらは蒼い夜のうたをきく~』より、試儀の話を抜粋、調整しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-12 09:00:00
64691文字
会話率:28%
国境を越えて旅をしていたエドウィンは、背中に矢が刺さったまま拘束されている漆黒の狼に遭遇する。
瀕死の狼の正体は『森の守り神』と呼ばれる人狼(じんろう)だった。
明日には処刑される運命である狼は、一時だけ自由にして欲しいとエドウィンに懇願す
る。
人狼が処刑される事になった顛末とは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-05 00:59:21
61962文字
会話率:20%