人類のほとんどは、すでに地球を離れて別の星で生活をしている。地球の表面は荒廃しており、環境回復のための保護区に指定されている。環境回復を担う研究機関や政府の役人たちは、地表面と軌道エレベーターでつながっている、人工の月「エデン」に暮らす。
人類にとってすでに「性別」は意味をなさないものとなっており、人体はサイボーグ化して、永遠の時を生きることを可能にしている。新しい生命の誕生を望む時には、理想通りの子供になるように遺伝子を設計し、人工子宮で誕生させることで、無駄のない人口管理を行っている。
一方、永遠に生きることを嫌って、地表面に住むことを選択している人たちもいる。彼らは、政府から特別に許可をもらい、地表面に作られた巨大なドームで覆われた都市に暮らしている。その街の一つに暮らす主人公ミライは、ハートカービングを仕事にする親方アンジェロの営む工房で住み込みの弟子として生活している。ハートカービングとは、木を素材として心臓型に削り出し、その表面に繊細な彫刻を施して仕上げていく作品だ。アンジェロは、依頼主からの依頼を受け、その人の人生を、心臓の表面に彫刻していく。依頼主の多くは、エデンに暮らす人々からのものである。
ミライの周りには、アンジェロと仲の良いレインという人物がいる。レインは街を守る防衛隊の一員で、常にミライを見守っている。アンジェロとレインも、かつてエデンに暮らしていた「不死なるもの」だ。ミライの出生の秘密にも、エデンが深く関わっている。
ミライは、アンジェロの後継者として認められているが、完成した作品を依頼主に引き渡す場面には、未だ立ち会わせてもらったことはない。来月15歳になるのにあわせて、師匠のアンジェロは、ミライを、その引き渡しの儀式の場に立ち合わせる決心をするが……。
(この作品は、2019年発行の同人誌「SFファンジン」に掲載された小説の転載です。)折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-09-07 00:00:00
19183文字
会話率:52%
高い壁に囲まれて、王様がいらっしゃる高い塔に見守られて。この国では人々は何不自由なく暮らしています。でも、この年の冬はなかなか終わらなくて、雪が降り続いてみんな困ってしまっています。
冬を終わらせるため、そして褒美に願いを叶えてもらうため、
ある若者は塔へ向かうのですが――
*冬童話2017参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 08:10:10
8100文字
会話率:49%
前垢の「人口管理局」のキャラが一人出ます!
キーワード:
最終更新:2015-10-16 13:33:16
4422文字
会話率:42%
アカウント別なのですが、「人口管理局」のニコラス=フーリエが自らを「ニコラス」と名乗る様になるまでのお話です。何故彼はドゥアトなのか。何故彼はニコラスになったのか。人口管理局とは何なのか…を短編で投稿していきます。「人口管理局」よりグロい感
じのお話ですので苦手な方はご遠慮ください。ダークファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-12 14:20:25
3216文字
会話率:40%
止まらない子化、私生児の増加、進む高齢出産、出産事故による訴訟の増加、性モラルの低下
そして生まれる人間の質。
これらの問題を解決するために国は人口管理計画を進めた。
その推進の中心は、人口受精による出生管理、通称゛バースシステム
"だった。
そこで生まれた者は、"デザイン"と呼ばれる。
そういう政策の進んだ国の話。
design 【名詞】設計 意図 計画 企み 陰謀
※ 架空の話です。実在の人物、事象に対して提言するものではありません ※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-12 21:38:43
21166文字
会話率:50%
人口管理局の社内の話です。突然初登場のキャラが二人出てきますが、どちらもニコラスの同期です。ドゥアトをやっつけてない時は大体普通に暮らしていることを書きたかったが為のお話です。台詞ばかりですがテンポ良く読んでいただけたら嬉しいです。
最終更新:2015-01-02 16:05:28
2882文字
会話率:59%
自らを「美しい」と自負する女性がドゥアトに狙われる。それを救うニコラス、彼女を救うべきか。人口管理局第一話。
最終更新:2014-09-06 21:37:40
6377文字
会話率:33%
人から溢れる「死」の感情から生まれた怪物「ドゥアト」を「人口管理局」と呼ばれる何かが倒す。「特務課特区」に所属したニコラス=フーリエが織り成すファンタジー
最終更新:2014-08-30 21:04:48
3476文字
会話率:37%
大学生が書いたとは思えないような雑で適当なものですが、それでも構わない方は夏休みの課題などにどうぞお使いください
提出先でばれても自己責任でお願いしますm(_ _)m
まさか大学で読書感想文書かされるとは思わなかった。
内容
近大
マグロの奇跡
字数は3300程度
近代マグロの奇跡は、当時の近畿大学水産研究所の研究チームが魚獲量激減、絶滅間近、生態はほぼ不明であるクロマグロの産卵と成長のサイクルを人口管理する「完全養殖」を確立するまでの苦闘の日々を書いたものである。この本の中で最も印象に残ったものは第二章、第四章、第六章とこの三つの章である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 00:27:35
3313文字
会話率:0%
わたしにはパパがいない。ママはわたしが嫌いだ。顔しか知らないパパのことを想いながら、ママの顔色をうかがいながら、わたしは小さな幸せを集めて平凡に生きていくのだと思っていた。──ある日、居住区が「日本国人口に関する管理調査委員会」通称「人口管
理委員会」の巡回地域に指定されるまでは。※現代より少し未来、夜9時以降に外出すると「殺人鬼さん」がやってくるという歪な日本を舞台にした、とある女子高校生の物語です。純粋なホラーというよりも、ホラーサスペンスに近いです。■12/05/15:アルファポリス様の第5回ホラー大賞にて読者賞を頂戴いたしました。応援ありがとうございました。■18/5/16:あちこち改稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-17 06:00:00
100105文字
会話率:44%