他者の不幸を、嘆きを、絶望を心の底から求める少年、イヴィルに、突如として前世の記憶が戻る。
その前世では正義感の強い人間だった。
しかし、今は醜い悪魔のような心を持った人間。
心の内では他者を貶めたくて仕方ないが、それを前世の記憶が許さ
ない。
しかし他人を助け、感謝されるような真っ当な生き方は、己の心が許さない。
相反する二つの意思を持ってしまったイヴィルの選んだ道は。
「俺には、自己犠牲の道しか残されていない」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-17 20:00:12
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