「ヴィオラ様は今だに婚約状態であることを疑問に思わないのですか? 王太子様は周囲から世継ぎを切望されている方ですのにこの国の為を思って身を引いてください」自分より七つも年下の王太子にひけ目を感じていたヴィオラは、彼の若き恋人と思われる女性に
詰められて決心した。明日にはヴィンセントに婚約破棄を切りだそう。だがしかし彼女は王太子ヴィンセントに深く愛されていたのだ。王太子は失われた彼の最愛をもういちど手にするため長い年月を苦悩することになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-25 20:43:10
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