結婚式当日の控室。
ティアレーヌ・ド・ダリルは、今日初めて、結婚まで一度も顔を合わせず文通ばかりしてきた夫と顔を合わせ、生涯の伴侶として誓いを立てることに、ゆっくりと笑みを深めていた。
この、国の古い言葉で千の花という意味を持つ国で王
族が一、建国神プロティシアの血を受け継ぐとされる強大な力を持った女系一家の皇家、実家であるダリル家と一生の縁を切り、夫方の貴族に国王によって下賜される――――それは、ティアレーヌが生まれて間もなくに決まっていた事。
けれど、この段になってまで、ティアレーヌの心はとある貴族の令嬢にあった。
令嬢の名はリュシー・ド・ミルドラ。
ハシバミ色の髪と眸を持つ、一重まぶたの目立たないけれど可愛らしい、少々口調の固い人物。
ティアレーヌも初めは他の令嬢と共に、リュシーの事をただの友達だと思っていたが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 17:46:28
6363文字
会話率:14%
一重まぶたに薄い胸、背ばかり高い私が…珍しく声を掛けれた合コンの誘いを断り、向かった先は、何の魅力も無いくたびれたオヤジの待つホテルだった。
最終更新:2023-01-30 15:52:09
1810文字
会話率:19%
ピンクブロンドの超絶美人、ロッテ・マリナズ男爵令嬢見参!
この顔よし、スタイルよしの私が悪役令嬢を押し退けて王太子殿下のお妃になってやる!
見てなさい!
マーリマリマリ!
最終更新:2022-04-26 11:41:27
6888文字
会話率:45%
十四歳の少年は、ある過去に身を焦がすほどの恋をしている。ある過去のなかのひとかけらのクッキー、読み聞かせの『飛ぶ教室』、フレームの無い眼鏡と、一重まぶたの濡れた目を想起しては、うずうずと身悶えしている。
これはある年上女性を愛するあまり苦
労の絶えない日々を送る健気な男子中学生の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-21 16:50:15
48871文字
会話率:45%
引きこもりだった主人公が魔法がある世界に召喚された。
しかし、召喚した魔導士は魔力が一般の数千分の一しかない劣等生。
召喚した人間の数倍から数百倍しか魔力がありえない世界の中で、主人公はどう生きるのか。
最底辺の世界から転移しても最底辺。
それでも、主人公はわずかな魔力を元に懸命に生き抜いていこうとする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-03 03:19:14
7331文字
会話率:28%