西暦2000年台後半、人間らしさを追求した革新的なAI技術の開発に端を発するAIバブルによって日本は空前の好景気に沸いていた。しかし一方コンピュータ関係の仕事とそれ以外の仕事の所得差が広がり、富裕層と貧困層の経済格差が深刻な段階まで顕在化
していた。
現実における成功のほとんどを富裕層に占領され、現実世界で生きることへの希望をなくした貧困層の若者達は、五感全てで没入できるVRを使い電脳世界に入り浸っていた。とりわけ人気なのは強化装甲アバター「ヴァーチャロイド」同士で戦う「スターダスト・オンライン」というシューティングゲームであり、世界中で三億人ものプレーヤー達が鎬を削り、仮初めの生を実感していた。
主人公、レン・シラヌイはある日、「スターダスト・オンライン」での敗戦の憂さを晴らすため仲間達と共に世界的大企業のデータベースに侵入し盗みを働こうとするが、そこで風変わりな美少女との出逢いを果たす。
イヴと名乗るその少女との出逢いが、レンの日常を破壊し、運命を一変させるのだった。
※ノベルアップ様でも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 23:00:00
167484文字
会話率:54%
思想も文化も均一化しつつあった世界に、自然と溶け込み全世界を支配した大組織シャカイ。
シャカイが支配する世界の中で、人々は規律正しくシャカイのために生きる多数のシャカイ人とシャカイ的に不適切な趣味嗜好、思想を有する少数の不適合者の二種
類に分かれ、不適合者達はシャカイから不当な扱いを受け続け、絶望に打ち拉がれていた。
そのような状況の中、シャカイ的に不適切な街と指定され立入りが禁止されていた秋葉原から全世界を包む光が放たれる。
その日の晩、魔簿露の自宅に、見知らぬ少女が訪ねてきた。
少女は秋葉原から放たれた光で未知の力を得た不適合者達が暴れ回った結果、シャイン達に駆逐され消滅したが、何故か少女だけ光が放たれた日に戻っていたので、友人である魔簿露を訪ねたのだと耳を疑うことを告げた。
魔簿露は少女の話しを信じていなかったが、少女の言う未知の力の使い方を聞いて、遊び半分でそれをやって見ると、未知の力を使うことができてしまった。
こうなると魔簿露も少女の話を無視するわけにもいかず、自分達が消滅するという運命を変えるべく、動き始めた。
※本小説はカクヨムにも投稿しております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 21:31:24
152488文字
会話率:38%