新卒の社会人谷下希は勤め先がある隣町【羨門街】にバスでやって来た
明日からの出勤に緊張が昂騰する彼女は アパートに着くなり派手に元気な大家に出迎えられ
出勤先である市役所に菓子折を持って挨拶を済ましに向かうのである
彼女の周りは昭和の風が
満ち溢れ
さらに話す黒猫や幽霊 怪しい宗教やらイカれた銃マニアに始まり
過去からやって来た者や神様なんかも居たりする世界です
四日間というのは極めてあっという間と思いがちですが大切にしようと思えば少し価値観が変わって来ます
悠久の時代を超えて至る現在は果たしてファンタジーか? 飲み込めないだけでリアルか?
奇想天外荒ぶる枯渇した近未来で繰り広げられる社会派SFが香しいセカイ系冒険活劇
かつて現存した令和から一変する不思議な未来での小さく狭く されど確かな物語
この作品のテーマは〝あの時の私達だって生きてました〟
控えめに言ってこんな死を待つだけのクソみてぇな世界 寝て終わらせてやると思いました
だけど守るべき者が現れてしまったら落ち落ち寝てられない訳でして
正直普通に生きたかっただけの人生を泣きべそかきながらその人達の為に尽力しようと考えます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-24 19:45:51
241279文字
会話率:88%