刑事の兄は高校生の弟の様子がおかしいことに気付いていた。――東京、千葉、茨城で発生した女性ばかりを狙った連続絞殺事件の捜査のため、兄は家に帰って来ても、ほんの少し仮眠をとり、着替えを持って出て行くだけだった。それを見送ると、弟は制服を着て家
を出る。今日は文化祭の代休日、高校へ行くのではなかった。都内から千葉を通り、茨城へ至る電車に乗り込む。弟の行き先は…?
作品内時間は2015年なんです。一昨年、書いた話なんです。今年の始めに投稿しようと思ったら自宅の貧弱ネット回線がつながらなくてモタモタしてたら、ノロウイルスと病原性大腸菌O-8のダブルパンチにやられて10日間も入院してるうちに、新型コロナウイルスで大変なことになっちゃって、緊急事態宣言で歩きスマホの人どころか、フツーに街を歩いてる人さえ自粛警察に撲滅される世の中になっちゃって、お蔵にするしかないか…と思ったんですが、緊急事態宣言も解除されたし、こっそり投稿しようかと思ったら、これ第二波だよね?なのに、どうして誰も認めないの?!という状況の今現在…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-24 10:29:17
22527文字
会話率:60%
行方不明の子どもの情報を求める親のSNSが「#ハーメルン」「#デマ拡散注意」のタグを付けてネットに拡散されてゆく。子どもの行方不明のニュースなんてテレビでも新聞でもネットでもやってないからだ。
けれど、それは報道協定が結ばれ、ニュースに
されていないだけのことだった。2011年2月13日・日曜日、7人の子どもが行方不明になっていた。その中の1人を、警視庁本庁捜査一課に配属されたばかりの刑事は先輩と共に捜索していた。
子どもが行方不明になった現場のショッピングセンターの防犯カメラの映像から清掃員の男を「参考人」として聴取することになる。その男には集団強姦罪の前科があった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-29 12:22:05
102314文字
会話率:61%