神霊の器に選ばれた者は、神殿で数百年を過ごす定めを受け入れなければならない。
しかし器もひとりではなく、寄り添う者も従えている。
それは、神霊の眷属と呼ばれる者。器の候補に選ばれ、神霊に触れたことがありながら適合することができなかった者。
人ならざる者に変わったために、眷属は神殿を離れることができないのだが、今、ひとりの眷属が暇乞いを申し出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-15 08:06:54
9331文字
会話率:46%
死んだ夫は死霊となって帰って来た。
そして今は精霊となって他の男に憑いている。
彼女を抱くのは夫ではない男の腕、名を呼ぶのは夫ではない声――でも夫の心は残っているはず。
背徳感を覚えながら、夫の霊との逢瀬に縋る彼女だったが――
最終更新:2016-09-15 08:06:30
11663文字
会話率:39%