神聖力を持つものは、等しく神殿で聖女として従事する国、アイルティム王国。
未来の王妃に、当代で一番の聖女が選ばれるほどに聖女の存在は尊いものだった。
気弱な聖女レティシアは、聖女に相応しくない《外れ》スキル持ち故に、他の聖女の使いっ
走りにされて忙しく駆け回る日々を過ごしていた。
そんなある日のこと、瀕死の重体の王太子殿下が神殿に担ぎ込まれてきた。
神殿一の聖女でさえ浄化できない呪いを浴び、誰もが最悪の結果を覚悟した。
レティシアは震える足を踏み出して王太子殿下を救うべく、意を決して――殿下の頬を力一杯引っ叩いた。
◇1万字程の短編です
◇設定緩めなのでお気軽にどうぞ
◇アルファポリス様でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-21 19:17:47
9752文字
会話率:41%