――金色の髪。金色の瞳。そして始まりの勇者と同じ瞳を中心に真っ赤に爛れる肌。勇者が生まれた。
転生をした。何度目の転生だろうか。
魔王討伐後うっかり足を滑らせ、谷底に落ち、谷底に落ちてくる生物を餌とするビッグマウスなるバカデカい
幼虫のような気色の悪い生物に丸呑みされ、もうめんどくさいと思い、うんことして排出されることに抗い続け、頑丈すぎるこの体が消化されるのを待つこと五十七年。ちゃんと数えた。
今に至る。
私は何千、何万回の転生を経て、幾千、幾万の世界を救い、生後三日でのハイハイ、生後一週間での二足歩行を可能にしていた!
しかしこんなことで驚いてもらっては困る。幼児経験何年目だと思っている。
腕立てだって、腹筋だって、、、、。
愉快さを取り繕っているうちに、ぽろぽろと、涙が溢れてきた。
勇者はもう限界だった。度重なる転生に代わり映えのない人生。最初から、目の前にはレールがあった。彼は常に勇者だったから。どんな時も。
しかしそれも、じきに終わる。
「魔王リィンカーネイションが始まりの勇者様に転生の呪いをかけ殺してから百三十年。やっと生まれた、希望の子」
やっと。やっとだ。やっと、戻ってきた‼
――無限の旅を超えた勇者は、何を語り、何を成すのか。何を残して、安らかに眠るのか。
勇者に、名前はない。
※隔日投稿。カクヨム、noteにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 20:00:00
20852文字
会話率:21%
スペックは高いがまともに他人と会話できない幼馴染聖女を持つ主人公。
彼はそんなコミュ障すぎる幼馴染聖女の面倒を見過ぎていたが故に、《ビッグマウス》と揶揄され、「お前は何もしてない」「彼女の足を引っ張っている」と言われ追放されてしまう。
し
かし、ビッグマウスを追放したパーティは、幼馴染聖女と連携がうまくいかず、これまで難なくこなせていた依頼すら、達成困難になるほど転落していくことに。
一方、本当は彼女とまともに会話できる唯一の存在だった主人公は、この追放宣言を機に、晴れて自由の身となったことに感激していた。
残された金貨片手に夢であった娼館へと赴くビッグマウス。
しかし、劣悪な労働環境で働く獣人やエルフの娼婦を知り、流れのまま彼は少女たちを救ってハーレム・無双・あとなんかヤバい奴との物語を繰り広げていく羽目に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 23:22:54
81736文字
会話率:38%
『おとぎ裁判』第2審
~戦慄の誘拐パレード ビッグマウスにご用心♪~
2020年1月10日~19日 CBGKシブゲキ!! にて公演決定!
公式HP⇒https://www.clie.asia/otogi2/
アケチ(裁判官)古谷大和
ロブ
(弁護士)芹沢尚哉
ルータス(検察官)横井翔二郎
ジュード(執事)東拓海
メロディ(メイド)ロッキン=ヨーコ
アベル(被害者)廣野凌大
笛吹き男(被告人)碕 理人
原作・脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
演出:キムラ真(ナイスコンプレックス)
音楽:桑原まこ
振付:野田裕貴(梅棒)
【チケット絶賛発売中!】
イープラス: https://eplus.jp/otogi/
カンフェティ: http://confetti-web.com/otogi2/
チケットぴあ: http://w.pia.jp/t/otogi/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-23 20:11:26
3398文字
会話率:0%
魔術学院に通う落ちこぼれの少年シオンには、冒険者になって、この世の果て――サイハテを目指すという夢があった。
だが、騎士が台頭したこの時代。冒険者は冷遇の只中にあり、それを志すのは愚かであると告げられる。
周りの生徒たちが騎士を目指す
中、シオンはそれでも、一途に冒険者を志した。
やがてシオンは、同胞と相まみえる。
それは、世界最強と名高い伝説の冒険者集団、『ガーベラ』との出会いだった。
学園×冒険ファンタジー、ここに開幕。
※主人公は基本的に、コツコツ強くなるタイプです。
※10/25まで毎日22時に投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-25 22:00:00
137020文字
会話率:43%
ショートショート置き場です。
予告もなしに、こっそり完結させました!(笑)
今までの御愛読、また御感想、本当にありがとうございました!(^_^)v
最終更新:2015-01-14 08:00:00
15797文字
会話率:26%
中学時代は地元じゃ有名な不良として名が知れていた相島暉(あいじまひかる)は、いつも一緒にいる相棒、沢田宗吾(さわだそうご)とケンカの日々に明け暮れていた。
高校を入学しても二人のハイスクールライフは変わることなく過ぎていくはずだった。。
突如二人の前に表れたある人物との出会いがきっかけとなり
グラウンドを駆け回る選手へと変わっていくこととなる。
夢を持たない高校生が夢を持ち、その夢を叶える日々を書いていこうと思っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-15 07:00:00
908文字
会話率:34%