リーグラード王国の第3王子ケントは誰もが羨むイケメン王子。かつて日本で生活を送っていた訳あり転生者でもあった。転生前に戦史に精通していたケントは、この異世界でその知識を使って戦いで手柄を上げ、将来の国王候補の先頭を走っていた。
表向き
は明るく穏やかで真面目な性格を装っていたが、実際は腹黒で女好きのどうしようもないイケゲス王子であった。
しかし、父である国王が逝去し、輝かしいはずのケントの人生は暗転する。調子こいていたケントは宰相の陰謀で蛮族が支配する貧しい領地の領主へと左遷。そしてそれが理由で恋人や幼馴染からもこっぴどく振られて、もう踏んだり蹴ったりのどん底人生に転落する。
そしてへき地の領地では、嫁として押し付けられたのは辺境地の蛮族『バステト族』の族長の娘ニケ。これがバステト族始まって以来のブサイクと言われ、あまりの醜さに全身を鉄の鎧で身を包んでいる『鎧姫』であった。しかもこの変な嫁は昔、自分を救ってくれた白馬の王子様が好きであったのだ。もうどうにでもなれと開き直ったケント王子は、貧しい領地の経営と押し付けられた鉄鎧の嫁を別の男に押し付けようとするのだが……。
「え、このブサイクな嫁が意外とアリよりのアリ!?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 19:07:43
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