◆西暦2063年。 謎の地球外敵性体群『XENEMS[ゼネムス]』が突如として襲来。 衛星軌道上からの電磁パルス攻撃によって文明の利器の大半を無力化された人類は、なすすべもなく総人口の7割あまりを失った。 かかる危機に対し、生き残った人々
は対侵略世界同盟『GAIA[ガイア]』を結成。 かくしてヒトの存亡と尊厳を賭けた闘いが始まる。 その主力たるは、人外未知の敵性技術で造られた前衛戦闘機『ヴァンファイター』と、それらの殺人的な性能に適応すべく肉体を機械的に強化したパイロット──『ヴァンドライヴァー』たちであった。 時は今、西暦2083年。 太平洋の防衛を担うGAIA第3遊弋艦隊に新たな戦力が投入されるところから、物語は始まる。 ◆本作は〈ヒロインは戦闘機〉というキャッチコピーを掲げて送る〝近未来空想科学戦記〟です。 とあるSF小説に強くインスパイアされていますが、かといってハードSFではなく、あくまでも〝ラノベ〟。 そう思って読んでいただけたら幸いです。 ◆本作はカクヨムにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 19:51:17
73231文字
会話率:26%
目が覚めた。すごい未来だった――。
睡眠が唯一の趣味と言えば趣味の少年――ジーク・ヤマダ。明日もいつも通りの高校生活かと眠りについた少年だったが、目を覚ましたそこはなぜか幽霊船のような無人の『空母』だった。そして突如として飛来する巨大なアン
モナイトのような異形。逃げ込んだ格納庫でジークは『ゼロ戦』と出会う。可憐な妖精の姿と強力な戦闘機の姿を持つ『スカイエルフ』と呼ばれるロストウェポンと。そしてジークは知る。自分の生きていた西暦時代は『ロストガルド』と呼ばれ、謎の滅亡を遂げた遺失文明世界となっていることを。翡翠色に染まった『牢獄の空』の下、突如として『古代人』となってしまった少年は、自分のいた時代の滅亡の謎を探るために大海原へと歩み出す――。趣味満開のSFファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-04 21:10:41
22762文字
会話率:41%