俺は今、そのオーストリア・アルプスの麓ふもとにある、まるで童話の世界のような街の、童話の世界のようなカフェレストランで、店主らしきハゲ頭に、通じない英語で喚わめいているところだ。
最終更新:2021-12-18 09:15:27
3700文字
会話率:14%
パロ村に住む『ルディ』は茶色い髪と百六十五センチ、普通の体型の十五歳の少年だ。特別強くもなく、賢くもない、そんなルディの夢は街で暮らす事だった。
その足掛かりとして、冒険者として街で仕事をする事にした。冒険者とは、誰でも即日採用される採
用基準が低い仕事で有名だ。
質素な家の前で両親と別れの挨拶を済ませたルディは、馬車に揺られて街を目指した。
八日間の旅でハルシュタットの街に到着したルディだったが、手持ちのお金三万ギルは馬車台と食費で一万ギルまで減ってしまった。
ルディの武器は片刃の短剣。防具は普段着の白の半袖シャツ、茶の半ズボン、布のパンツ、布の靴だけだ。
ルディは槍のように尖った建物という情報を手掛かりに、冒険者ギルドという冒険者になれる建物に辿り着いた。
そこで綺麗な受付女性や爽やかな青年冒険者の手を借りて、仮登録の冒険者となり、初クエストに挑戦する事になった。
初クエストは、洞窟にいるスライムという潰れたボールのような魔物を倒して、一個十ギルの核を集めるものだった。
地図を頼りに洞窟に辿り着いたルディは、洞窟の奥を目指して進んでいく。
その洞窟で灰色の服と猫を持った黒色の服を着た、二人の男の怪しい取引現場を目撃してしまう。
危なそうな話にルディは急いで人を呼びに行こうとするが、その前に背後から、もう一人の男に襲われてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-08 19:16:10
388938文字
会話率:33%
ハルシュタット帝国の第1皇子マティアスは、いずれ帝位を継ぐときのために、部下集めに余念がない。そんな彼が官僚候補として目を付けたのは、アイクラー公爵家に引き取られたライヒシュタイン辺境伯位継承権保持者のイルムヒルデだった。皇子の学友フィリ
ベルトが彼女を助けたことから、ライヒシュタイン辺境伯位継ぐか継がないか騒動に発展していく。
一方、フィリベルトの叔母シグリは、帝国軍をまとめる優秀な幕僚長である。もともと官僚であった彼女は、くすぶっているところを元帥に拾い上げてもらった恩義があった。
※主人公はイルムヒルデです。後ろ向きかつ、直接場面はありませんが、暴力を受けていたという設定があるので、忌避感のある方は回避願います。
※話の中で、視点が一人ではなく、第3者視点になるように書いています。慣れていないので、読みにくいかもしれません。
※そのほかはいつも通り緩めです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-26 07:00:00
132241文字
会話率:53%
ハルシュタット帝国の冒険者訓練校・ファルケンブルグ校にて教鞭をとる女騎士ベアトリーチェの担当する特別学級に、また一人問題児が転校してくる。騎竜を操り何度も交通違反を犯しているその生徒は、正真正銘のオークだった。
最終更新:2017-03-13 19:00:00
46463文字
会話率:47%