覇王リュミス。 それは世界を武で統一した王の名だ。
彼女の治世以降、世界には平穏の時が流れていた。
荒れた世界を立て直した彼女の功績は多くの者に称えられ、時が経つにつれて神聖化されていった。
リュミスの死後もそれは変わらず、今なお崇め奉る信
者が後を絶たない。
そんな中、一つの手記の存在が明らかになった。
それはリュミスが残したとされる遺物であった。
そこに記されていたのは、人々が期待する様な偉業ではなく、手前勝手な少女の恋物語であった。
これは語りべたる信者の妄想と加筆で行う、覇王の裏の姿を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-18 03:29:05
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会話率:15%