【完結保証!】☆初回以降は月~土のAM6時投稿予約済です☆
ここはドーナン王国。数十年前、突如として現れた瘴気。物理攻撃も、魔術攻撃も一切効かず、このままでは国は瘴気に飲まれて滅んでしまう…
そんな時、遥か昔、勇者召喚の儀を行い、
聖剣を携えし勇者が国の窮地を救ったという文献が見つかった。役立たずの給料ドロボーと揶揄される魔術師達がみんなで文献を読み漁り、ようやく召喚方法、古代文字で術を刻む魔法陣の内容が解読された。
魔術師全員で魔法陣を分担して書くも、新人魔術師のシアは古代文字を間違えて書いてしまう
「聖剣を携えし勇者よ!この国を救い給え!幸せへと導き給え!」
「ワン!ワン!!」
「……え?」
そうして現れた勇者様は……「ユーシャ」と古代文字で書いてあるドッグタグを携えてこの世界にやってきた、犬。
―…そう、ただのカワイイ、成犬。それも小型の、犬。
シアは特別なスキル「犬との疎通」を持っていたが、これには実は欠陥があって……
シアはユーシャ様のお世話係となり、通訳としてそのまま瘴気撲滅の旅に同行する。
スペクタクルなものは期待してはいけない―…
桃太郎的立ち位置のユーシャ様
ユーシャ様に意外にも忠実な犬役 イケオジ騎士団長オーレンツ
猿のようなお爺ちゃんっぽい魔術師長ゼニール(まさに二人は犬猿の仲)
キジのクチバシ代わりに槍を持った、顔馴染みの青年で城の巡回騎士ヴァンクル
そして、自分は朗読(ただの通訳)する添え物だと思うシアの、4人+1匹という超少数精鋭で、愉快にわちゃわちゃ、ほのぼの、時に真面目に、たとえ門番しか見送りがいなくても、自分の…いえ、お国の為に浄化の散歩に行って参ります!ユーシャ様のご聖水とご聖塊を携えて!!
「ワン!ワン!」
≪保護犬の成り上がりお散歩譚だな。チガウか!?≫
違いますっ!!
☆残酷描写は保険程度です。
☆犬は犬です。獣人でもないので犬×人の恋愛はありません。人×人の恋愛ものなので序盤で「恋愛ないな」と諦めないで下さいね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 06:00:00
104087文字
会話率:50%
「三級宝箱設置回収員資格、合格しました!」
首に輝く死体確認用ドッグタグを嬉しそうに見せびらかせた新人を見て、『のんだくれの』ライゼルはため息をつく。
「バルトの、あの小さな娘がなぁ。ステラさんに合わせる顔がねぇよ」
「お母さんは反対
してますけど、ライゼルさんが一緒ならって!」
ライゼルは天を仰ぐと、髪の毛をグシャグシャと掻き回した。
空の箱を置いておくと中身が湧くというリュウノス迷宮。
この迷宮組合に就職が決まったリーチェッタは、馬鹿にされつつも新人向け低階層を主戦場とする男に指導を依頼した。
迷宮深層で死んだ父のかつての仲間。そんな男に指導を依頼した理由は、彼は父とは違い生きている事。
冒険をせず安全な低層階で確実に稼ぐスタイルを真似て、迷宮の匂いをクンクンする趣味を満喫するために!
夢に燃える新人冒険者の彼女はリーチェッタは、迷宮の戦いの中で世知辛い現実を知ることになる。
そんな、ウィザードリィ風ダンジョンでの、世界を救わない英雄にもならない大人が懐かしがることも無い、生活費を稼ぐ冒険者物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-15 23:54:48
11661文字
会話率:57%
ルシアは八歳の時に聖なる力があるとわかり、辺境の村から王都の神殿に聖乙女として連れて来られた。
それから十六年、ひたすらこの国のために祈り続ける日々を送っていたが、ようやく力も衰えてきてお役御免となった。
長年聖乙女として務めたルシアは、多
額の金品を与えられ、結婚相手を紹介してもらえることになった。
望む相手を問われたルシアは、何ものにも囚われることなく自由に大空を舞う竜騎士を望んだ。
しかし、この国には十二人の竜騎士しかおらず、その中でも独身は史上最年少で竜騎士となった弱冠二十歳のカイオだけだった。
歴代最長の期間聖乙女を務めた二十四歳の女性と、彼女より四歳年下の誇り高い竜騎士の物語。
三島 至様主催の『聖夜の騎士企画』に参加させていただきます。
某所から転載いたしますので、R15に変更させていただきます。
アルファポリスさんにも投稿しています。
無断転載は許可しておりません。
Reproduction is prohibited.
(C)2018 Kana Suzumoto折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-07 08:30:13
120579文字
会話率:42%
「プレストンウッズ」と「コウリン」という国が戦争をし、主人公「マルス・フォルス」の住む国プレストンウッズが勝利をおさめた。
戦争自体は早期に決着が付き、戦力差もありプレストンウッズでは南端の町がいくつか被害を受けた程度で戦争は終結した。
しかし、被害を受けた南端の町「バルク」にはマルスの恋人「ナナ・クルーエル」が住んでいた町で、彼女は戦争に巻き込まれて命を落としてしまう。
マルスは以前、兵役時代に銃を撃つことに恐怖を覚え、一度も発砲することが出来なかった為に今回の戦争には参加していなかった。
軍からは、「根性無し」だと言われ、かつての上官からは殴られた記憶しかない。
マルスの家系は代々宮廷付き庭師の家系で、今回は国王からの勅命を受け、マルスが戦地バルクに平和記念の庭園を造る事となった。
軍人、作業員、そしてコウリンからの有志団が庭造りに参加し、マルスは、それぞれ事情を抱えた有志団の三人と関係を深めることになる。
恋人のドッグタグを探しに来た青年「アッシュ・ランドール」
娼婦で、新たな顧客を探しに来た「リリー・カレド」
元軍人で有志団のリーダーである「ストラド・モトラド」彼は戦争によって息子を失ったことで、プレストンウッズに深い恨みを抱えている。
ストラドは庭園に爆弾を設置し、来る平和庭園の記念式典の日に一般市民を巻き込んで爆破することを計画している。
しかし、マルスはナナから教わった「信じる」事を頑なに守り。
ストラドの計画を知った後も、最後までそれを止めるような行動は起こさないのだった。
大切な人をお互いに失ったことを知る二人、そして別れる意志「復讐と信頼」
ストラドもマルスの頑なに「信じる」という言葉に心打たれ、来るべき式典の日、その姿を現しながらも目的を実行しないのだった。
純粋な心を持つマルスが人々の心を溶かしていく、ハートフルストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-01 06:21:41
40673文字
会話率:43%
待っていたのに。
帰ってきたのはあなたのドッグタグと私の代わりにとお互いの物を交換して持って行った婚約指輪だけ。
あなただけが私の生きる意味だったのに。
私の世界は色を失ったのに、世界は何事もないような顔で今日も変わらぬ一日が過ぎている。
最終更新:2018-03-25 01:36:41
581文字
会話率:29%