公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。
1567年、スコットランド女王・メアリー=スチュアートは王位を逐われ、隣国イングランドに亡命した。
この厄介者を、イングランド女王・エリザベス=テューダーは、十数年に渡って緩やかな軟禁状態
に置いてきた。
しかし、カトリックとプロテスタントの対立が深まる中、メアリーを女王に担ぎ上げようと目論むカトリック勢力が暗躍。そして、彼女を危険視して処刑を望むプロテスタント勢力の声が、日に日に高まりつつあった。
そんなある日、メアリーの許をエリザベスがお忍びで訪れる。
女王と元女王の愛憎渦巻く食事会は、はたしてどちらに転がっていくのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 03:09:22
9061文字
会話率:19%
2101年のグレートブリテン王国。イギリス王室=British Royal Familyの王女:フィアは、前世の記憶を持った5歳児の生まれ変わり人間である。
前世での名前はエリザベス・テューダー。1533年に男の世継ぎを期待していた当時
の世間の為この世に誕生したことを誰からも喜ばれない王女として生まれ、幼少・年少時代は暗い時期で反乱の疑いで牢獄暮らしもあったほどに。しかし姉メアリー女王の死後、父の遺言で認められていた王位継承権の下、イングランド・アイルランドのテューダー朝第5代女王として君臨し、それまで小国だったイングランド王国を世界に轟かせるほどの繁栄を築く偉業を成し遂げ、歴史的人物の一人にも数えられる国民と共に生きた偉大な女王。
1603年、椅子に座り続けて永遠の眠りについたと思えば、気が付くと自分は赤ん坊の姿に、そして時代も飛んで493年後の2096年になっていた。
何もかもが全て違う世界。懐かしい場所もあれば知らない建造物も。今や世界は国一つ一つではなく、全人類が繋がりを持っている。社会・政治・歴史・地理・科学・文化・経済、色んな物が進んだ時代。それらをインターネットを介して全てを学ぶことと、新しき両親=皇太子夫妻と暮らすことを第二の人生の喜びとして毎日を過ごしていた。
しかし、2101年の誕生日を境に、何もかもが一夜にして変わってしまう。
誕生パーティーをするはずだったホテルが皇太子夫妻ごと爆破され両親は死亡。フィアはその瞬間を外から目にし、ショックを受ける。命からがら逃げるも、本来王族を守る立場にあるはずのSIS(シークレット・サービス)諜報員が攻撃したことで国そのものに殺されかけていると悟り、自分はもう助からないと思い始めた。
だが、途中行き倒れた王女をたった一人で助け、保護した人物がいた。
救ったのは、偶然ブリテンを訪問していた杉田義羅という不思議な少年。実は彼もフィアと同じ前世の記憶を持つ生まれ変わり人間だった。
王女から見て少年は、彼女の時代では知り得なかった存在、自分で立てたルールを重んじ、ヨーロッパの騎士道にも通ずる鋼の魂を持った戦士:侍のイメージと重なっていた。
これは、国を揺るがすほどの大事件のさなか、戦闘経験もない“彼”“彼女”が、何をどうしていたのかを描いた物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-04 13:40:09
95553文字
会話率:43%
テューダー朝の有名な姉妹が原案。
現代の姉妹、杏奈と真理の話。突然、姉の部屋に転がり込んだ真理には秘密があり、それ以上の思いを秘めた姉・杏奈はある行動に出る。愛憎系の掌編。
見た目や言動で登場人物の性格を表現する、また話の前後を読者に想像さ
せるための習作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-13 00:56:01
2723文字
会話率:30%