エンジュ=シャードは15歳になり天の加護を得る儀式を受けたが、自分の内に目覚めたのは『呪呪呪呪呪呪呪呪呪』という、呪われた装備を悪影響なく装備できるというギフトだった。祠から呪いの装備を手に入れることはできたが、人間の皮を張り付けて作ったお
ぞましい装備を身に着けているエンジュの姿を見た冒険者たちは罵倒と侮蔑の言葉を吐きパーティを組むことを拒否する。だがエンジュは諦めず一人でもダンジョンに潜る。そこで水からのギフトの本当の力に気付く、それは呪いを受けないだけでなく、呪いを反転させるというものだった。例えば呪いによって仲間が傷つく効果は、敵を傷つける効果となる。反転した呪いと、呪われているがゆえの装備性能の高さを生かして、少女の危機を救い、ドラゴンの子供を助け、新たなる呪いの装備を収集し、エンジュは歩み続けていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 08:00:00
15683文字
会話率:43%
少女はとあるゲームのキャラに成り代わってしまった。
魔物の国の吸血鬼令嬢ミザリー。このアクションRPGの主人公であるヒロインのライバルポジションであり、中ボスの一人でもある。来るべきヒロインに備え、戦う力を磨きつつもヒロインが動きやすいよ
うに地盤を固めに動き出す。
ライバルとしての役目は全うせねばならないが、彼女にはヒロインをサポートしなくてはならない理由があった。恋愛要素もあるこのゲームで、ヒロインがどの攻略対象者とも結ばれずエンドを迎えてしまった場合、何故かミザリーまで一緒に処刑エンドになってしまうからである。
どうにかして誰かとくっついてもらわなくてはならない……そのためなら私は何でもする!
頑丈さが取り得のドジで気弱な少女吸血鬼の冒険譚。しかし、彼女が頑張るほどにどういうわけか攻略対象者達はヒーローたり得なくなっていくのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-31 22:08:14
45962文字
会話率:14%