東ベルリンのがん病棟に入院する4人、フィアンナ、マリア、カーツウェル、ミヒャエル。フィアンナは最愛の弟が『壁』を乗り越えに行ったまま帰ってこないのを儚んで自殺未遂をする。そんなフィアンナに3人は決心した。
pixivにも投稿させていた
だいています。
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6683907
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-30 09:50:05
7730文字
会話率:15%
夜も明けきれぬ寒い朝。カフェで働くヴァルターは、見知らぬ若者の訪問を受ける。
彼はヴァルターに、自分の兄に会って欲しいと頼みに来たのだ。
ヴァルターが彼に告げられたのは、二度と耳にしたくない裏切り者の名前だった。
十年以上前、無実の父を東ド
イツ時代の秘密警察シュタージに売り、死に追いやった男。フリードリッヒ。
苦学生だった彼は、ヴァルターの家に居候する代わりに家事全般を引き受け、ヴァルターの面倒も見ていた。ヴァルターは本当の家族のように彼を慕っていた。
だまされているとは知らずに。
その彼が、ヴァルターに会いたいと望んでいるのだという。
戸惑うヴァルター。
そして、兄の願いを叶えようとするクラウス。
反発しあいながら、徐々に近づいていく二人の姿を書いたお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-31 23:52:24
49888文字
会話率:38%