前王国警備隊長の娘ロベリアは、シレネと名を偽り、街の諍いを鎮め、義賊を追いかける王国警備隊に所属している。そんなロベリアが、夜勤明けに父親の墓標を訪れた後、ちょっとしたもめ事をきっかけに出会った少年エルマーと、ちょくちょく逢瀬を重ねていた。
さらに、いきなり訓練相手として『シレネ』を名指ししてきた、出来損ないと評判の第一王子が、噂どおりの愚鈍な王子ではないと気づく。その上、最近街を騒がせている義賊から、ロベリアを盗むとの予告が王国警備隊に届けられて──。
2013年度コバルトノベル大賞選外作に、続きを追加したものです。毎週月曜日に更新予定。 タイトル変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-31 07:00:00
49978文字
会話率:36%
特別な資格【探求者】を有する両親を持ち、文字をひと目で記憶してしまうフィリスの元に、ある日、両親から一冊の本が届いた。同封されていた手紙には『この本を正しく戻せ』とあるだけ。そこへ、両親に様子を見るよう頼まれたという青年カイルと、本を追う男
たちがやってきて、フィリスはカイルと逃げることに決める。カイルを信じてもいいのか、迷いながらフィリスは本の謎へと迫り──。
2013年度コバルトノベル大賞一次通過作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-01 10:22:04
32204文字
会話率:35%
王の娘として生まれながら、母親の一族を背負うべく、王女と公表されていなかったアリーチェ。彼女は五歳から修道院で暮らしている。ある日、久しぶりに会いに来た母に、数人分の毒を頼まれた。それを渡した翌日、胸騒ぎを覚え、隠し通路を使って城へと出向い
たアリーチェは、出口で他国の軍人と遭遇する。彼に案内されるまま、母親たちの遺体と対面し、気を失ったアリーチェを、軍人は自国へと連れ帰り──。
2013年度コバルトノベル大賞一次落ちの作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-30 22:52:22
30184文字
会話率:37%