歴史、それは古来より、勝者の紡いだ勝者による勝者の為の記録。無論、そこには勝者の都合による改変もあり、すべてが真実、という訳ではない。
都合の悪い物には蓋を。その閉じられた物はまさにパンドラの箱。古文書、日記、それに手紙、その箱から隠さ
れた秘密があふれ出したとき、新たな仮説が生まれ、それは勝者の歴史に穴を穿つ。真実があらわになったとき、偉人の尊厳は失われ、それまでの通説はもろくも崩れ落ちる。聖徳太子はいなかった? 源義経は醜男だった? そんな人々の歴史に対する憧れを砕くような真実かもしれない一文は歴史に向けられた一本のナイフと言えよう。
単なる落書きであったかもしれない、しかし、真実かもしれない。確かめようもないそれらの事で、歴史家は苦悩し、学生は歴史を苦手な科目にしてしまう。
そんな彼らを、いや、美しき時の流れである歴史と言うものを守るため、異星人たるかぐや姫と竹取の翁の血を引く現代の高校生、竹原達也が立ち上がる。歴史警察のエージェントとして。
偉人たちよ、もう心配はいらない。月のテクノロジーと現代知識、最強の組み合わせの彼らがいる!
そして今日も、あらわになってはまずい秘密を抱えた偉人たちが彼らの下を訪れる。
プロテクションって響き、かっこいいですよね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-30 12:10:47
54416文字
会話率:72%
――私は今日も、流されてしまうのです。
主人公は髪がワカメの女の子、ワカメ子16歳。
お兄様が大好きなブラコン彼女は、いけないことと知りつつも雰囲気に流されて今日も兄の隣で朝を迎える。
家には兄と、苗木の三人で暮らしている。
植木鉢に入った細い木の苗木ちゃんは、人生の先輩で色々相談に乗ってくれる頼れるお姉さん的存在。
これは、波に流されるワカメのように、雰囲気に流されやすい思春期真っ只中のワカメ子の日常ショートストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-05 22:53:30
7918文字
会話率:38%