――ああ、もうこんな時間だ。
静かにコチッコチッと音を鳴らし時を刻んでいる方を見ると、八角形のアナログ時計が22時49分を示していた。
僕、秋月要(あきつきかなめ)は、仕事の終わる時間と帰宅できる時間を頭の中でおおまかに計算した。
また今日も日付のかわる前に家に戻ることは難しいか......と、答えが出て、はあ、と溜め息をつき虚ろな目をした。
散らかるデスクの上、作業途中のパソコンの横にあるコンビニ袋に入ったカップメンを出して、手に取る。
夜飯、食べるか。
もう少しで、休みだ。やっとネトゲができる!この間の休みが12日前だから、14日ぶりだな。実に長かった。
僕はネトゲが趣味で、美少女が好きだ。アニメやソシャゲも好きなのだが、この通り絵にかいたようなブラック企業へ入社してしまったため、それらの趣味に興じる時間がない。
転職をしようにも、休みは全然ないし勤務時間がとんでもなく長い(残業ではない趣味で自主的に残ってるだけ......らしい。先輩曰く。)ので、気力も時間もない。
だから、なけなしの休日には思い切りネトゲを楽しむのだ。
自分の考えた可愛い美少女のキャラクターで広大な世界を、現実と違いなんのしがらみもない世界を冒険する。
たまに疲れて貴重な休日を一日まるまる寝過ごしてしまうから、気をつけなければだが。
休み、楽しみだなー。......。
ふと、自分の人生を振り返る。
思えば途中までは、良い感じだったんだよな。小、中、高と学校は結構良い所だったし。
大学だって聞けば羨まれるような所に入れた。
なのに、なんでこうなったんだ?どこでなにを間違えた?
まあ、今更考えてもしかたないけどね。僕はイケメンでもないしお金もないし、全く冴えない32歳だし。ついでに彼女いたこともねー。
このまま人生を浪費して終わるのか......
と、席を立った瞬間。目の前が揺れた。
......あ、あれ?地震......?
僕はカップメンを地面に叩きつけるように倒れ、眠るように意識を失った。
そして僕は過労死して、異世界へと転生するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-31 20:09:14
64574文字
会話率:35%
ショットガン・ジョーと名乗る男を捜して荒野を彷徨う、一人の無頼の物語。
カップメンを通じて紡がれる、男の決闘と友情。スープが滾り、麺が踊る、本格派インスタント・ヌードル・ウェスタンの決定版。
(配給会社の紹介文より)
全国の小説家になろう
、カクヨム、アルファポリスにて上映!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 00:48:29
54507文字
会話率:43%
どこぞのバーでカップメンを作るだけの話。カップメンなだけに、たぶん3分くらいで読める。
カクヨムの自主企画「【カクヨム作家にカップラーメンを作らせたらどうなるか?】コンテスト」用に書いた作品。
カップラーメンを作るだけの話でどれだけ盛り上げ
られるかを競う企画だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 06:31:34
1288文字
会話率:36%
1日3食バランスよく食べましょう。
アレルギーを侮ってはいけません。
最終更新:2016-06-28 00:02:20
13333文字
会話率:1%
神様に異世界に拉致られた!
剣と魔法の異世界で自由気ままなニューライフ
異世界でも使えるスマホでカップメンを食べながらネットで動画を見つつモンスターマスター的なものを知らず知らずに目指している感じのヘタレな主人公が他人(魔物)を頼りながら
もなんだかんだ頑張る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-13 02:22:53
198567文字
会話率:51%