2011年3月11日、大きな揺れの後、私は御茶ノ水の職場から徒歩で池袋駅へと向かっていた。しんしんと冷える戸外で、かつて愛犬を連れ、車中泊旅行で日本一周の冒険をした時に知り合った老夫婦のことを思い出す。私はほとんどつけ回るようにして、行く先
々で彼らと遭遇していた。旅先で出会ったバイク旅のイラン人青年との淡い恋と別れ、そして老夫婦の愛情と妻の突然の失踪を経て、彼らの過去を知るにつけ、私の夫婦への憧憬は募っていったのだった。しかし悲劇は突然訪れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 17:06:58
139080文字
会話率:49%
末期がんで余命宣告された父親の入院している病院で、家族が坦々麺を食べる話。罪悪感を感じながらも辛さのあまり逃げ出した私は新宿であるイラン人青年に出会い、生きることの意味を考え始める。
最終更新:2015-04-30 16:46:34
15983文字
会話率:44%
不慮の事故で両親を失い、瀕死の妹を養っていくべく悪事を働こうとした俺は、稚拙な犯行計画を寸での所で邪魔される。
俺の前に立ちはだかったのは一人のイラン人。何故かコイツは俺を、ありとあらゆる犯罪に手を染める多国籍結社『BLACK MARKET
』に誘った。
その中で俺は『殺シ屋』としてのノウハウを身に着けていく。
シティNO.052というこの街は、製造業で成り上がってきた工業都市だ。ここには数多くの因縁、憎悪、欲望が渦巻いている。
こんなイカレた街で生きて行くには早すぎる、しかし死ぬには若すぎるガキの俺は、ちゃんとやっていけるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 18:11:15
43520文字
会話率:29%
ゴトーは東京立川市のフリーター兼用心棒。あるとき、麻薬の売人からヤクザの経営するバーを清掃員として密かに守る依頼を受ける。相棒として付けられたのは在日朝鮮人のオータニ。言われた通りに護衛していると、やってきたのはイラン人の自爆テロ犯の小学生
くらいの姉弟。ゴトーとオータニは、イラン人の姉弟を救うためにはイラン人グループの犯罪に加担させるしかない。日本人フリーターと親に捨てられた同じくフリーター在日朝鮮人の奮闘。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-03 13:48:42
25878文字
会話率:53%
1978年初夏、テヘランの空は真っ青だ。まさにペルシャンブルーの空だ。抜けるように高い空に、雲ひとつない!!!
この素晴らしい青空の下で、パーラビ王朝は繁栄を誇っていたが、水面下で無理な近代化にともなう貧富格差の増大やイスラム教軽視の政治
への反発で、反政府・反国王運動のうねりが静かに始まっていた。このような時期に僕はペルシャ語(ファルシー)を学ぶとともに、将来のイランの政財界を指導する若きエリート達と親しい関係を作ることを目的とし2年間の予定でテヘラン大学に留学生として派遣されてきたのである。27歳、入籍をしたばかりの新婚の妻、愛子を日本に残しての単身留学である。
1978年7月から1979年2月にイラン革命が起きるまでの革命前夜のテヘランの町やイラン人の生活を留学生の目を通して綴って見ました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-05 15:25:20
24828文字
会話率:0%
この作品は「投稿小説図書館 ことのは」にも掲載しています。
気が付いたら死んでいた。韓国人の朴とイラン人のアリと一緒だ。死んだ自覚はあるが、生前の記憶がほとんど無い。最後の審判でも受けるのかと思ったら、この俗っぽさは何なの?
最終更新:2013-11-30 19:59:35
5906文字
会話率:50%