西の領地の姫君、四の宮は、生まれ持った先見の力を、皇后から厭われ、幼い頃に産みの母と共に、星読みの屋敷へと下がった。母を亡くし、御殿に住まう皆からは厭われ、頼みの綱の帝である父親は、母親そっくりの面影を見るのが辛いと遠ざかり……。
しか
し人型を気紛れにとる良き憑きモノ達と先祖が作った木人式神、侍従と共に将来、尼寺の門跡になるべくひっそりと、目立たず、困窮生活にも屈することなく暮らしていたのだが。
姉様の病が治りはったから、鬼の住処との縁談を押し付けられてもた。なんでやねん。あかん。
一方、鬼の住処と西から恐れられる、東の領地の若君は、突然、障り有りと西の姫君との婚約が流れて大喜び。しかし!
妹宮を娶るように。
はい?四の宮ってどこから湧いて出たのか。母上様と、同郷のお育ちだぞ?茶筒占いでガラガラやってる、母上様とだぞ?父上を見ろ。悟っておられるのだぞ。
高貴なる姫との結婚とは、妻の下僕になることなり
一難去ってまた一難、神も仏もないのか、娶る前から幻滅をしていた。ある日表方から、話が決まったので、贈り物に添えて、文を出すよう命じられ。
まあいい、適当に書こうか。人形用の反物と文を出せば、間髪入れず、四の宮から返事と品が贈り届けられ。そこから、文のやり取りが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 18:00:00
56711文字
会話率:53%
兄が突然、一人の女性を連れてきました。
しかも、今日初めて言葉を交わしたというその女性を結婚相手だというのです。
今まで一度も、男性との密かなうわさがあっても(誤解)、女性とは一度もなかったのに。
しかもその女性は何やら訳アリのようなのです
。
兄の行動に振り回されながら、ストレス解消に魔獣を狩り、美味しく料理しちゃう公爵令嬢の
平和であってほしい日常の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 04:56:03
50949文字
会話率:35%