もふもふ子猫います 小説家になろう　作者検索

〜好きだった人と同じ顔をした山賊を拾いましたが、愛と言っていいのかわかりません〜 幼馴染のロイに想いを寄せていた貴族の娘イース。 しかし告白は「妹としか見られない」と断られ、傷心のまま田舎へと移り住む。 そんなある日、森で血まみれの瀕死の男・エルドルを見つけた。 その男は、ロイと同じ顔をしていた。 「助けてあげる。その代わり、私の言うことを聞いて」 好きだった男に似せて、髪を染めさせ、ロイの影を重ねる日々。 山賊は、自分に向けられる感情を知らずに、少しずつイースに惹かれていく。 そんな二人の前に現れたのは、かつてイースを振ったロイだった。 同じ顔の男二人。それでも中身はまるきり違う。 「私が愛しているのは、誰？」 最後にイースが選ぶのは、過去の影か──彼か。 「山賊らしく、奪いにきた」 カクヨムでは「ビューティフル・バンディット」のタイトルでこの先も続く中長編予定です。 折りたたむ>>続きをよむ

貴族と山賊の、魔法などない恋の物語。 子爵家の娘イースは、幼馴染のロイに想いを寄せていた。 十年以上積み重ねた想いを告白するが、「妹のようにしか見られない」と振られ、故郷を離れて田舎で一人で暮らすことを決める。 そんな彼女は、ある日森で血まみれの男を見つけた。 瀕死のその男が、驚くほどロイに似ていることに気づいて、命を対価に要求を差し出した。 「助けてあげる、だから私の言うことを聞いてね」 助けた男を好きな男と同じ金髪に染めさせて、彼の影を重ねて男と日常を過ごす。 一方、髪が金髪に染まったその男は、山賊としての過去を持ちながらも、彼女の優しさや献身に心を揺さぶられ、彼女に対する感情が日に日に強まっていく。 過去の影を追い求めるイースと、過去から隠れるように過ごすエル。 追い求めた影は愛の形をしているのか。 過去に揺さぶられる二人の関係の結末に、光は与えられるのか。 登場人物 ・主人公　イース・グローア　十八歳 　グローア子爵家の次女 ・エルドル・スティル　二十一歳 　瀕死だった山賊 　エルと呼ばれる本来は赤毛の男 ・ロイヴ・グレンストール　二十歳 　グレンストール子爵家の息子 　ロイと呼ばれる金髪の男 折りたたむ>>続きをよむ