世に名高いリューンの大祭を見るため、中央の大国リューンを訪れたディーンと九曜は、首都オファリスで少女の失踪事件を調べるレイと再会する。どうやら妖魔が絡んでいるらしいが、同じく異変を感じてやって来た妖魔狩人のギガースにも、事件の真の姿は視えて
こない。事件解決の糸口を掴むため、ディーンらは知り合いになった東国曲技団の護衛を引き受けるが、逆に曲技団の少女とレイが連れ去られてしまう。地面から現われた妖魅に屍人形、怪しげな教派と行方不明の少女たち、頻発する地震――そして浮上する幻の王国。予測不可能な危険の待つ其処へ、ディーンは無謀とも言える強引さで乗り込むのだった――〝友〟である少女を救うために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-20 00:00:00
192957文字
会話率:45%