不愛想な姉貴の頼みでかわいいかわいい姪っ子を図書館に連れてきた俺は、児童書コーナーでの探し物の途中、突然別世界へと飛ばされた。
目の前ではおっとり美人が「あなた、これをどうぞ」とおむすびの入った包みを差し出している。
何がなんだかわ
からないまま、言われた通りに山へ行き、芝を刈ると腹が減った。渡された包みを開いた拍子におむすびが一つ、コロコロと斜面を転がり落ちていく。
「『おむすびころりん』じゃないんだから――」
ん? 『おむすびころりん』?
そうだ、俺は姪っ子と来た図書館で探し物をしていて……
って、あのとき姪っ子が読んでたの、『おむすびころりん』じゃなかったか!? まさか、本の中に取り込まれたってことか!?
こうしちゃいられない、早く現実世界に帰ってやらなきゃ! 図書館の閉館まであと何時間だ? 姪っ子一人じゃ家まで帰れねえぞ!
姪っ子が本を変えるたびに俺も別の話へ飛ばされる。
こうして俺の、昔話の世界での冒険が始まったのだった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 20:10:00
42987文字
会話率:36%
めいっこの花ちゃんは5歳。ひまわり保育園ウサギ組。
妙に大人び、だけどやはり子供、たまに女っぽく、だけどトレーニングぱんつ。
アイドルを目指し、日々歌声を披露しつつ、まだまだママに甘えたいから、弟が生まれるのは、新たなライバルの出現で死
活問題。
来年の誕生日は、パパがディズニーランドのレストランで、ミッキーやミニーを呼んでパーティーしてくれるから楽しみ。でも、お手伝いしなきゃ、連れてってもらえないから、ママの洗濯物をちょっぴりたたんだふり。
まゆみさんがきたら、塗り絵やお絵かき、ママゴト、ゲーム、リカちゃん電話にかけてもらったり、たくさん遊ばなきゃ。来週は来るのかな。
おば、まゆみの目線で、彼女の忙しく、悩ましい、だけど楽しい日々を綴ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-23 19:21:59
4932文字
会話率:55%