この話は、"事象の地平線で踊る円舞曲"と平行して進むもうひとつの物語。失踪した妹を助けようとして、自らも異世界へと飛び込んだ姉”小枝”の物語である。
異世界へと転移した小枝がやって来たのは、深い森と接する大きな町ブ
レスベルゲン。彼女はそこで、行方不明になった妹を探す一環として、冒険者になることを決意する。
そんな小枝の正体は現代世界の超兵器。機械仕掛けの化け物だった。
ゆえに彼女は、人々に自身の正体がバレないよう『普通』の人間を装いながら、『普通』の冒険者として、失踪した妹の情報を集めようとするのだが……。作られてからの18年間、人里離れた山奥に住んでいたために、人間というものをよく知らなかった小枝にとっては、そもそも『普通』の人間というものが分からず、気づくと『非常識』の権化と化していたのである。
そんな『非常識』は伝搬するのか、いつしか小枝の周りには気心の知れた『非常識』な仲間たちが集まり……。彼女たちは、毎日のように厄介ごとを引き起こしながら、世界を混沌の渦へと巻き込んでいくのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 23:20:31
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会話率:48%
いつもいつも会うたびに伯爵令嬢である私、フローレンスに絡んでくる侯爵令嬢のキャロライン様。そのそばには隣国の帝国騎士大会で優勝した最強の仮面騎士がいつも一緒だった。
なぜか行く先々でキャロライン様に出会い絡まれる日々を過ごしていたある日
、一通の恋文が届いた。
「貴方のことを思うと夜も寝られない」「今この瞬間も貴女を思っています」「願わくば貴女を独占する栄誉を頂きたい」等々熱烈な内容。
とりあえず「失礼ですが、どこかでお会いしたことがありますか?」と返事を返すと、次は写真同封の手紙が返ってきた。
ん!?すっごく見覚えがある顔というか仮面というか。ちょっと待って、この方キャロライン様の近衛騎士じゃない!!いつもあなたの仕える令嬢と言いあっている私を見て、いったいどこを好きになるんだい??
とりあえずお断りの連絡をしたら、キャロライン様と近衛騎士が押しかけてきて「彼をこんな状態にさせたんだから、責任を取りなさい!」と言われましても・・・。
無自覚人たらしな伯爵令嬢とツンデレ侯爵令嬢と激重感情を心の中で沸々と煮込んで混ぜている無口な仮面近衛騎士がそれぞれの過去と向き合いながら前に進んでいくお話です。
※完結まで予約投稿済みです。よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:00:00
79002文字
会話率:31%