辺境伯令嬢のリリアナは聖剣の力を引き出せる存在、「剣の乙女」である。
王国を守護するため、王太子との形ばかりの婚約をしていた。
けれどもその生活は気づまりなことばかり。
だから、後釜と挿げ替えるための婚約破棄宣言も嬉々として受け入れたのに
…………。
故郷へつながる道は事故で塞がり、さりとて王都で与えられていた家も王の命で既に壊されてしまった。
行き場をなくした彼女が選んだのは、騎士団長であるミハルの手を取り、いっぱしの剣士となる道であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 16:03:31
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会話率:24%