古の時代…世界が神々によって創られたばかりの頃。
始まりの邪神…そう呼ばれた一柱の神が居た…。
その邪神は、最強であった。
暇潰しに世界樹の森を焼き、他の神を気に入らないと言う理由で滅し、龍が空を翔んでいると…腹が立つと撃ち落とした…。
余りにも傍若無人な振る舞いに、後に古き神と呼ばれる者達が力を合わせ、なんとか邪神を封印することに成功した。
この封印によって、世界に平穏が訪れたのだ…。
だが……神々の封印でさえも、始まりの邪神を完全に封じることは出来なかった…。
長き時を経て復活した邪神は怒り狂う、己を封印した神々に復讐を誓い、再び世界に降り立つ邪神…。
あぁ…誰か、あの厄災を止める者は、現れないのか……。
いや、止める必要は、無いのかも知れない。
何故か? 確かに邪神を封じ込めていた封印は、結局邪神を解放してしまった。
だが……本当に何も効果が無かったのだろうか?
それは、邪神すら気付かなかった事。
神々の封印は、邪神を封じ込めることは出来なかったが。
邪神の“力”だけは、長き時の間で消滅させる事が出来たのだから…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 22:14:34
50434文字
会話率:48%
自身の愛する婚約者――ソレイル・ディ・ア・ユースリアと平民の美少女ナナリーの密会を知ってしまった悪役令嬢――エリザベス・ディ・カディアスは、自身の思いに蓋をしてソレイルのため「わたくしはいつでも、あなたからの婚約破棄をお受けいたしますわ」
と言葉にする。
その度に困惑を隠せないソレイルはエリザベスの真意に気付くのか……また、ナナリーとの浮気の真相は……。
ちょっとだけ変わった悪役令嬢の恋物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 04:20:25
10310文字
会話率:30%