「私には、正しい愛がわからない。……処女神(パルテノス)だからな」
ギリシャ北部に位置する山、オリンポス山。
その地では、神々はネクタル(神の酒)やアンブロシア(神の食べ物)を堪能し、日々饗宴が開かれる。
神同士は言わずもがな、人間や妖精
たちとも、相手構わず色恋に溺れ堕落していた。
1柱の女神、アテナは、「穢れのない正しき愛をオリンポス中に伝えたい」と考えた。
だが、アテナには、大きな問題があった。
力も知恵も芸術の才能さえも持ち合わせているが、“愛”の経験が無かったのだ……!
こじらせ処女神アテナが、随神のニケを処女神団(パルテノン)に引き入れ、「正しい愛」を探すサーガである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-24 00:24:11
2971文字
会話率:37%
勇者ローダンは100年の歳月をかけて魔王を打倒し、現世に復活した。そこで出会ったのは、かつて仲間の一人だった大賢者サルビア――の孫娘、クルミ。彼女は二代目大賢者を名乗りながらも、魔法もスキルも使えない『賢者もどき』で――
「……っていう
か、スキルってなんだよ」
レベル・スキル至上主義となった現代で、ローダンはクルミを育てていく。やがて彼女はステータスをまったく上げないままに、《最賢の勇者》と呼ばれる英雄に成長していくのだった。
(旧題:原初の勇者と二代目大賢者)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-03 21:38:24
63296文字
会話率:36%