生まれてすぐ、人間に嬲り殺された仔猫。人間への憎悪と怨みがが深すぎ、地獄に残された沙弥。
沙弥は、救いのない地獄で、救いのない悪党を眺めつづける。その生活の中で、彼女に救いはあるのか?
最終更新:2020-05-27 03:16:47
1380文字
会話率:34%
東北の片田舎に雪待荘というターミナルケアがある。咲良はそこで傾聴セラピストとして働いている。傾聴とは死を前にした患者の話を丁寧に聴き遂げ、安心感を与えるものだ。咲良は自分の過去の傷を癒せず、苦しんでいたが、仕事を通して次第にこころの成長を遂
げていく。人はなぜ生きるのか、どのように生きたらいいのか、ひとつの答を見出そうと患者の声に耳を傾ける咲良。やがていのちの不思議さに気づき始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-19 13:50:39
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会話率:34%