※書籍化しました。フェアリーキスピュアより、1巻~3巻が発売中です。
第一王子アランとのお見合いにやってきたリズは、偶然、話し声を聞いてしまう。
「気をつけろよ? リズ・ベルトランは傲慢で気位だけは高い、我が儘お嬢様だからな。……ほんっ
とう、悪役令嬢という言葉がぴったり嵌まるご令嬢さ」
「悪行の限りを尽くす婚約者の悪役令嬢に嫌気が差した兄上は、ヒロインとの真実の愛に目覚め、ハッピーエンドに辿り着く。オレ、兄上×ヒロイン推しだから、絶対に兄上には頑張ってもらいたいんだ!」
アランと一緒に居た第二王子ウィルフレッドの口から飛び出すわけの分からない言葉の数々に、リズは衝撃を受ける。
「悪役令嬢って何? どうして私が侮辱されなくてはならないの? 真実の愛って何よ!」
あまりの悔しさに、リズはつい、涙目になってしまう。
そんな彼女に見合い相手である第一王子アランが、何を思ったのか声を掛けてくる。
「大丈夫。君が悪役令嬢にならないよう、僕が協力してあげるよ」
ウィルフレッド王子の言う、『悪役令嬢』になんてなるものか。
そう決意したリズは、アラン王子のちょっと甘すぎる協力を受け、意味が分からないながらも『悪役令嬢』からの脱却を目指す。
これは悪役令嬢ではなく、正反対の完璧令嬢を目指すリズの物語です。
※主人公に転生要素はありません。登録必須キーワード『異世界転生』に関しましては、運営様に問い合わせ済み。必要無いことを確認済みです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-14 14:09:59
421078文字
会話率:45%