アタシはこの街に従兄(あに)を捜しにきた。一年前にこの街の大学に合格して以来、一人暮らしで連絡のないあの人を。そんなアタシが街で出会うあらゆる人種の人々。彼等は、どこかで必ず“魔女”に繋がっているという。しかし、アタシは自分の心配を第一とす
るべきだったのだ。“三羽市(みはねし)”に来て一週間も経たないうちに、アタシは街を騒がす“殺人鬼”になってしまったのだった…。
あぁ、だから“魔女”なんて関わりたくないんだよ。ねぇそうでしょ? 瑞樹にいさん、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-08 14:41:31
4643文字
会話率:42%
ボクは平穏無事な日常を愛している。ましてや命の危険を感じるようなスリルはいらない。その筈なのに、どうやらボクは『魔女』に好かれているようで、まったくもって困ったものだ。
ボクの通う金嶺大附属高校の敷地内、金嶺大学(かなみねだいがく)に教授と
してやって来た男、レイバン・キャメロンは、ボクの人生を180度以上変えてしまった。
ボクは、命の危険を感じるのも、命を奪うのも、『魔女』と関わるのも、正直ごめんだ。
しかしこれは、ボクが『魔女』と関わることになる、プロローグの物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-04 02:05:13
35941文字
会話率:55%