清峰高校の学園祭から5カ月、佐倉美月と麻生翔太は恋人として絆を深めるが、翔太の妹・麻生琴音(中2)はSNSの誹謗中傷(「ダサい」「空気」)による不登校に苦しむ。思春期症候群で声が途切れ、存在が薄れる。半年前、琴音は詩を笑われ、母の比較で心を
閉ざした。現在、美月と高橋葵(中3、美月の妹)が琴音を音楽室に連れ出し、過去の恐怖(ハブられる不安、笑われる怖さ)と向き合う。翔太の「俺が見てる」と美月・葵の共感で、琴音は「詩を書きたい」と本音を叫び、声を取り戻す。桜舞う学校の門前で、琴音は一歩を踏み出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 15:23:33
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会話率:34%