時は平安の世。権中納言家の次女、小夜は正室や義理の姉に疎まれ蔑まれながらも気丈に暮らしていた。桜舞うある夜、小夜のもとを訪れた人物がいた。都で噂されていたこの人物を、小夜は「人違いだ」と追い返してしまう。だがこの日を機に、小夜を取り巻く環境
がみるみる変わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-21 11:12:40
42202文字
会話率:33%
京都の通称ももんが路地で巻き起こる一枚の写真がもたらす奇妙な出来事をつづったお話です。
最終更新:2010-02-20 23:52:57
1978文字
会話率:13%
「魔王は腐れ神の飼い主、プリュキトスを血眼で探している。お前の喰らうメイトの裁判など、もう忘れられているだろう。」ロキとドラゴンに喰らうメイトされ、悪魔界に逃げ込んだマヌケな中学生、藤原に改造人間ロバートはそう告げた。「実はワシら改造人間も
プリュキトスを探している。魔王との取引に使うのだ。改造人間撲滅運動をどうにかしてやめさせなければ。そうだ、お前人間界から連れてきてくれないか?なにせ、ワシはこの風体だ。人間界を歩くと即、スカウトそしてタレント行き。ただ、藤原、お前には強さがたりん。・・・そうだ、いい方法がある。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-08-25 10:10:41
152698文字
会話率:24%
残暑がしつこく尾を引きずる。昼は照りつけるほどあんなに暑いのに、日が落ちるとみるみる気温が下がっていく。だからそろそろ温かいものが食べたいのに、仕送りの中身はまだ夏から抜け出していなかった。
最終更新:2008-10-28 23:21:40
1803文字
会話率:64%
芝愛宕下の大地主、山田次郎衛門の一人息子、次郎吉はひ弱で寝たり起きたり。このままでは次郎衛門の跡を継ぐなどとても覚束ない。思いきって息子を深川の鳶の頭、哲次のもとに里子に出し、身体と心を鍛えてもらおうと考えた・・・・次郎吉は毎日二里の道を走
らされ、みるみる頑健になった。ある日、乗っていた船が転覆、おりんという美貌な少女が大川の激流に流され、溺れそうになる。それを救ったのは次郎吉だった。やがて二人は恋仲になる・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-09-11 16:09:50
18075文字
会話率:64%