出されたお題を元に、一週間で書き上げてみよう企画第二十一弾!
今回のお題は「顔を隠す」「間者」「ねずみ」
体を機械化することが一般的になった未来の話。
複数の体と名前を持つ女を追うために、複数の体と名前を持っていた男が釈放され……
最終更新:2015-01-19 18:06:44
6945文字
会話率:57%
コタツに定住するコタツムリとぽよんとした可愛いフォルムのスライムの繰り広げるメロ…コメディ
最終更新:2014-12-24 00:00:00
4913文字
会話率:4%
とある田舎町で平穏な日々を両親と過ごしていた少女――桃李が両親の死を機に町の人々から遠巻きに見られるようになり、その重圧に耐えかねた彼女は両親との思い出が強く残る街へ行く。以前家族旅行で行ったその街は変わらず鉄臭くて思い出が頭の中で鮮明に呼
び起こされて泣いてしまう。そこにかつてと同じように車掌の老人――仙梨が声を掛ける。桃李の事情を知った彼は彼の家で暮らすことを条件付きで勧める。行くあてのない桃李は二つ返事で条件を飲むと、さっそく彼と共に暮らし始めた。それからというもの、桃李は彼の仕事に毎日付いていき、その仕事を見てはメモをして少しずつ覚えていった。彼が一緒に暮らす際に提示した条件は「仙梨の後を継いで車掌になること」だからだ。そんな生活が六年も続くと未成年ながら仙梨の付き添いがなくとも一人前の仕事をこなせるようになり、彼に見守られながらも一人の駅員として働く日々は充実したものとなっていた。ある日の仕事終わりに仙梨が「最後にもう一つだけ教えることがある」といつになく真剣な表情で桃李に告げる。いつでも朗らかな彼しか見たことがない桃李は内心怖気づくが、その表情と声音からそれだけ大事な仕事なのだと感じ取り、彼に着いていく。彼が歩みを止めるとそこは寂れた駅のホームだった。閉鎖された地下に一つだけあるホームなのに明かりが点され、そこにはお客様が数人いた。桃李は仙梨が立入禁止の場所にいる彼らを注意するのかと思って見ていたが、その様子はなくむしろお客様が彼の元へと歩み寄り切符を切っていた。それから懐から一枚の紙を取り出し、懐中時計を見やり時間を持て余しているかのごとく空いているベンチに座り読書に耽っていた。零時が過ぎた頃、悲鳴とも怒号ともつかない不気味な音を立てて来るはずのない何かがホームに止まった。見たことのないフォルムをしていたためよく見るまで判別できなかったが、それは紛れもなく蒸気機関車であることが分かる。お客様を乗せて発車する機関車が見送ると、仙梨はとつとつと今の状況を教えてくれた。とはいえ彼も知らないことが多く、彼が言うには「最終手段」とのことで、それ以上のことは何も答えてはくれなかった。仙梨が引退した後、桃李は正式に車掌として働き始めた。もちろん地下のホームでの仕事も彼女が請け負った。これはそんな彼女とハルニレに乗るために地下に訪れるお客様が紡ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-18 00:00:00
8615文字
会話率:35%
この世で至高の存在は何であるか。
それは完璧なフォルムを持つ《茄子》である。
転寝から目覚めればそこは荒野であった。
なので私は私の名に懸けて無双する
※かなりあらすじ詐欺かもしれません
最終更新:2014-10-10 22:00:00
2269文字
会話率:16%
日本の技術再興のため日本を代表する大企業、國枝重工が世界中からあらゆる職人を集めた新興の町、少閑町(しょうかんちょう)。五年前からそこに暮らしている葛葉匠(くずのは たくみ)は國枝工業の経営する私立少閑学園の高校二年生。彼は五月のある日曜
日に惰眠を貪っていた。そして、そこに運命が訪れる!そう、隣に越してきたイリーナ・フォルムングという名の同級生の“魔女”という運命が…!【これは望まずして異能の姿にされたものの、何の能力も得られなかった正気を保った少年が、異能の姿と能力を手にしているが、異能に引き摺られ微妙に正気を保てていない周囲の人々と、異能になる原因を撒き散らす少女に気苦労をかけられながらも、自分の信念とリビドーと妄想とその他諸々で何とかしていく学園物語である(笑)】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-14 10:09:18
76344文字
会話率:23%
空の上の大地は、終焉を迎えようとしていました。大地が崩れ落ち始めたのです。理由なんか分かりません。主人公の少年は生き残るのに必死ですので、そんなことは問題ではないのです。 少年は、大地が崩れた後も残って浮いている城壁に取り付いていました。
道中に出会った少女と一緒です。城壁に手がかりや足がかりは少なかったですが、反対側に行こうと必死に移動しています。取っ手を、取り付けながら。 そう、少年は何もないところに取っ手をつける能力を持っていたのです。この世界の住人なら何か一つ、他の人にはない特殊な能力を持っています。それが、ここで役立ったのです。この世界では、出っ張りのないフォルムが美しく最高の物だとされているので、ビアグラスにも取っ手はありません。唯一の特殊な能力を職にするこの世界で、彼は将来的に職を見つけ出すことができなかったのです。それが、ここで役立つ。少年は少女の役に立とうと必死です。 が、油断から落ちてしまいました。少女を残して。 少女の能力は、城に閉じ込めること。魔物を城にまとめて閉じ込めていたようです。少女は人であることを捨て魔物になり、下の大地に降り立ちました。他の人は下では能力を失っています。ですが、少女は人をやめたので閉じる能力は残っています。 そして、ある日気付きました。下の世界ではコーヒーカップに取っ手があり、それが最近付きはじめたのだということを。 少女はある期待を抱きながら、きょうもやさしくやさしく取っ手を持ち上げコーヒーを飲みつつ、何かを待ちわびるのです。/自分のブログに掲載していた旧作の転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-06 11:39:19
3327文字
会話率:16%
惑星リオネイド。
ここは人類(ヒト・獣人・エルフ)が住む人界と魔族が存在している魔界がお互い目には見えないが確かに隣接している。
人類はかつて魔族と戦った時、魔族に対抗するために魔術を生み出した。
そして現在、人類は多くの問題を抱え
ているが、魔術は生活の中にも浸透し、魔術を応用した科学によって何不自由なく生活していた。
そんな人界で、大国アイディールに住むアールズ・ランフォルムは魔術
を使えないが、少しずつこの世界を変えていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-18 23:39:58
3536文字
会話率:40%
青年画家は、この絵を描くことでトラウマから逃れられた、と感じた。
彼は、その後、”破船”をモチーフに、滅びゆく物への挽歌・哀愁を長く描くこととなる。戦争絵画も、原爆と破船のフォルムとして表現している。80才を過ぎた今も、精力的に描き続け、作
品は、ゆうに1,000点を超えた。しかし、反戦絵画として人の死を描いたのは、後にも先にもこの一枚だけである。
この一枚の絵は、未だどこにも発表しないまま、今も、アトリエの奥に眠っている。
画家本間龍松の絵画の原体験、横浜大空襲を描いた作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-12 09:57:06
5024文字
会話率:14%