これはとある人物が始めた慈善活動の話である。彼の名前は仮にC氏としておく。
C氏は活動を始めた当初は大手メーカーの技術者であり、そして彼の慈善活動が世の中に広く知られるようになった今でも、その仕事を続けている。
仕事が終わった後、彼は
プライベートな時間を使って慈善活動を行っている。その活動とは何か?それはC氏の個人資産を使った返済無用の奨学金を提供する学生支援NPO団体の活動だ。もちろんC氏が作った団体だ。およそ三十人ほどがスタッフとして少ない給料で手伝ってくれている、資金のわりに規模の小さなNPO団体である。
C氏がどうやって一代資産を築き上げたのか、なぜそれを無償で学生たちに与える活動をしているのか、その点についてはあえてここで説明する必要はない。いや、なくはないのだが、それは後の話の中で結局わかってしまうことだ。長々と前口上を垂れるのは蛇足というものである。
C氏は今日も仕事後に奨学金を求める学生との面接に向かう。高校生もいる。大学生もいる。浪人生もいる。いろいろな人間が様々な理由で彼の助力を求めている。しかし、全員が彼の与える奨学金を受け取れるわけではない。面接で選ばれるのである。そしてC氏の選定基準にこそ、彼の強い思想を見ることができる。
場所はいつも同じ、会社近くの寂れた喫茶店、トリスタンである。何時行っても客はなく、潰れないことが不思議な喫茶店。加えて、人気がない店のわりに寡黙な初老のマスターが出すコーヒーは思いがけず美味しい。まったく不思議な店である。
カラン、とドアベルを鳴らしてC氏が店内に入ると奥まった場所にある二人掛けのテーブル席に大学生風の風貌の背の高い男が座っていた。他に客はいない。いつも通りである。ドアベルで大学生風の男はC氏に気が付いてやや落ち着きのない声であいさつをした。面接の始まりである。
アルファポリス、エブリスタにて転載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-23 19:01:57
23970文字
会話率:59%
英雄を夢見る少年、ルシード。
彼はある日、かつての英雄が所持していたという、聖剣に宿る精霊の少女と出会う。
これは田舎の片隅で育った少年が本から得た知識を頼りに、勘違いを繰り広げながらも精霊と織り成す物語。
今作の後日談を含めた続編『
単一世界のパラドックス』がこちら
http://ncode.syosetu.com/n3655dd/
になります。
これ以上は蛇足だと思われた方は、読まれない方がいいかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-17 12:12:53
1068961文字
会話率:51%
辺境伯の推薦で王都にある王立学院に通うことになった平民のエリナとその世話係を辺境伯から任されたメイドのシャーロット。
学院では学業に専念して余計ないざこざに巻き込まれないようにしようとするが、そんな事をお構いなしに彼女たちに手を出し始める男
子生徒が三人現れる……。
■
婚約破棄系のお話を題材に軽くお一つお話作り。
【「プロローグというか本編」が全てでその後は蛇足です】
蛇足編第三弾『B.G.M.』を考え中。
本編というか蛇足編はそれで完結かも?
番外的なネタは既に色々と考えてますが……
まとまったら掲載し始めます
加筆・修正は随時。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-25 06:00:00
53088文字
会話率:19%
店を作ってみたエリーの話。2頁目からは蛇足です。
最終更新:2015-05-01 03:56:29
34275文字
会話率:51%
ふと思い付いたこと。
なんとなく気付いたこと。
どうでも良いことだけど考えずにはいられないこと。
それらを僕なりに素直に(自己評価)考察してみたモノです。書いている途中の思い付き次第で、話が自分でも予想もしない方向に転がっていってしまうのは
、温く見守って頂けると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-27 00:24:01
5689文字
会話率:4%