廻る。廻る。映写機がカタカタと音を立てながら廻る。蒸気管が這い回る鋼鉄の部屋の中でのこと。蒸気と煤煙が絶えない帝都の何処かでのこと。
宮殿の奥深くに臨御する王は、多くの従者を前に過去を述懐する。
彼は他にすべきことがなかった。王はただそこに
いるだけでよい。
宮殿の奥深くにたたずむ王は、多くの従者を前に懐古を繰り返す。
彼はときどき宮殿を抜け出して、人々の間を渡り歩いた。
人々は誰も王の顔を知らぬ。王は人の輪の中で未来を憂う。
人間の営為の結果は、はたして人間に有益なものだろうか。
いつか来た別れの序曲はひとまずの終りを告げた。
これは次の場面へ向けての幕間。
これはかつて歴史を学んでいた二人のその後。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 08:45:44
5259文字
会話率:13%
愛を信じられない娘・イーヴァと彼女に求婚する青年。そして森に住む獣の話。
***この小説は以前投稿した同名小説を改稿したものです。どちらかと言えばバッドエンド。人×獣が苦手な方はご注意ください。初心者なもので、誤字脱字誤用はご容赦を。
最終更新:2014-03-10 23:21:08
16125文字
会話率:55%
とある箱庭でのそれぞれ視点のお話し。
この世界があらかじめ作られたシナリオに沿おうとしている事を知らない人々と、ごく一部の知る人。
メインライバルキャラの人格違いの影響が、シナリオよりもたぶん幸せになった人を多くした世界。箱庭の中でも現実で
は、簡単にリセットなんて出来ないのです。
※事実の認識が間違っている人もいます※逆ハーものではありません※ハッピーエンドになっていない人もそれなりにいます(特に攻略対象)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-02 00:06:48
21790文字
会話率:28%